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2015年8月の記事一覧

虫眼鏡 校長の自由研究①(旧街道北ん坂と道標)

 8月3日、学校近くの面川氏に瀬川地区を案内していただきました。

下の写真は、旧相馬街道の追分(分岐点)に建つ供養塔を兼ねた道標です。

 この道標の側面には、「左、二本松、川又」「右、百目木、相馬」とあることから、左の道を行くと二本松、川又へ、右の道を行くと百目木、相馬へ続いていたということが分かります。また、前面には「南無阿弥陀仏」と彫ってあります。「天明八年戊申十月吉日施主九人女」とあることから二百十数年前の天明の飢饉の際の犠牲者を供養するための塔でもあることが分かります。
 旧相馬街道は、自由民権街道とも呼ばれ、自由民権運動の盛んだった三春町と相双地区を結ぶ重要な街道で、当時多くの自由民権運動家が行き来したといわれています。街道筋である船引町には、多くの自由民権運動家がおり、その数は、県内一だったということです。しかし、
相馬、百目木への道は、いまは、草に覆われ、わずかにその面影を残すのみです。
  
  (道標付近の説明書き   掲:新舘行政区文化財保存会)