2021年5月の記事一覧
日常授業研究 その2 4年生の道徳!
4年生の道徳は、「先生やクラスの友達を敬愛する」内容を学習する授業でした。
★学習の流れを示す「今ここ」カードを活用
これも道徳の「ひと工夫」です。
これを示すことで、全ての子どもたちが、学習に見通しを持って臨めます。
この方法の有効性についても、みんなで検証中です!
<導入>
先生 「みなさんは、さか上りができますか?」
4年生「はい!できます」「少しだけなら」「自信あります!」
先生 「ここに同じように、さか上りができた男の子の日記があります。」
<教材を読む>
先生 「日記を書いていた鈴木君という男の子と同じように、
さか上りができた武田君という子がいます。」
「武田君は、なぜさか上りができたのでしょうか?」
4年生
「鈴木君ができたから、悔しくてがんばったからできたと思います。」
4年生
「みんなが励ましたからじゃない?」「先生の指導だよ!」
先生 「なるほどね。いろいろ出てきましたね。大きく整理すると・・・。」
★「鈴木君(特定の友達)」「友達(みんな)」「先生」と大きく3つに整理
3枚の白い枠が書かれたワークシートを配付し、それに順位を意識させながら
3つのキーワードを記入させる。
★さか上りができた理由として、3つの要素の影響度の順位付けをワークシートで考えさせた。
★一番の理由だと思うカードを選ばせ、武田君の心を「気もち柱」に位置付けさせ、表現させた。
さか上りができた理由として「先生」「鈴木君」「友達(みんな)」の影響度の強さを柱に示す子どもたち
先生
「さあ、出そろいましたね!」
「〇〇さんは、赤い柱に<友達>と貼りましたが、なぜですか?」
4年生
「はい、武田君は、鈴木君を意識していたからです。鈴木君が先にさか上りができたから
よし、自分も鈴木君のようになりたい!と思って、できたから、鈴木君のおかげと思った
から、赤い柱(ポジティブさを示す柱)の上
(思いの強さが強ければ柱の上の方に置く)の方に置きました!」
先生
「あなたは、<先生>というカードを、この赤い柱の真ん中くらいに置きましたね。なぜですか?」
4年生
「はい、鈴木君のときも、先生が丁寧に指導をしていたから、武田君に対しても
先生は指導をしていたと思えたからです。だから、できた理由は<先生>としました。」
先生
「他には?」
4年生
次々と発表
4年生 「ぼくは、<友達(みんな)>だと思います。やっぱり、
みんなに励まされるのことで、力になると思うからです。
だたし、赤い柱の真ん中くらいです。なぜなら、自分ががんばるという気持ちもあったから、
みんなのはげましだけとは言い切れないからです。」
先生 「だから、真ん中くらいに置いたのですね。この気持ち柱を見ると、3つのカード全部が置かれていますね。
<さか上りできた理由は一つではない>という意見がありました。・・・。」
★さか上りができた理由は、一つだけではない。先生や友達、みんなが力になったという
確かめをしたことで、先生や友達、みんなが集まってできた「学級」のよさをじわじわと感じさせていた。
★後半では、「学級」という言葉をもとに、イメージマップで、自分が考える学級について
さらに見つめさせた。
★「イメージマップ」による振り返りの方法も道徳授業の「ひと工夫」!
自分で洗い出しをさせた後、友達の意見を聞いて、さらに赤で新たな気付きを書いている子どももいましたよ!
授業者のセンスが光る道徳の授業が展開されました!
子どもたちは「学級って、先生や友達、そしてみんなが集まって成り立っているんだな」と
「互いに尊重し、影響を受け合いながら、協力して生活していることについて」の考えを深めていました。
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