みなみっ子NEWS

グループ 日常授業研究 その2 4年生の道徳!

4年生の道徳は、「先生やクラスの友達を敬愛する」内容を学習する授業でした。

★学習の流れを示す「今ここ」カードを活用

これも道徳の「ひと工夫」です。

これを示すことで、全ての子どもたちが、学習に見通しを持って臨めます。

この方法の有効性についても、みんなで検証中です!

 

<導入>

先生 「みなさんは、さか上りができますか?」

4年生「はい!できます」「少しだけなら」「自信あります!」

先生 「ここに同じように、さか上りができた男の子の日記があります。」

<教材を読む>

先生 「日記を書いていた鈴木君という男の子と同じように、

さか上りができた武田君という子がいます。」

「武田君は、なぜさか上りができたのでしょうか?」

4年生

「鈴木君ができたから、悔しくてがんばったからできたと思います。」

4年生

「みんなが励ましたからじゃない?」「先生の指導だよ!」

先生 「なるほどね。いろいろ出てきましたね。大きく整理すると・・・。」

★「鈴木君(特定の友達)」「友達(みんな)」「先生」と大きく3つに整理

3枚の白い枠が書かれたワークシートを配付し、それに順位を意識させながら

3つのキーワードを記入させる。

★さか上りができた理由として、3つの要素の影響度の順位付けをワークシートで考えさせた。

★一番の理由だと思うカードを選ばせ、武田君の心を「気もち柱」に位置付けさせ、表現させた。

さか上りができた理由として「先生」「鈴木君」「友達(みんな)」の影響度の強さを柱に示す子どもたち

先生

「さあ、出そろいましたね!」

「〇〇さんは、赤い柱に<友達>と貼りましたが、なぜですか?」

4年生

「はい、武田君は、鈴木君を意識していたからです。鈴木君が先にさか上りができたから

よし、自分も鈴木君のようになりたい!と思って、できたから、鈴木君のおかげと思った

から、赤い柱(ポジティブさを示す柱)の上

(思いの強さが強ければ柱の上の方に置く)の方に置きました!」

先生

「あなたは、<先生>というカードを、この赤い柱の真ん中くらいに置きましたね。なぜですか?」

4年生

「はい、鈴木君のときも、先生が丁寧に指導をしていたから、武田君に対しても

先生は指導をしていたと思えたからです。だから、できた理由は<先生>としました。」

先生

「他には?」

4年生

次々と発表

4年生 「ぼくは、<友達(みんな)>だと思います。やっぱり、

みんなに励まされるのことで、力になると思うからです。

だたし、赤い柱の真ん中くらいです。なぜなら、自分ががんばるという気持ちもあったから、

みんなのはげましだけとは言い切れないからです。」

 

先生 「だから、真ん中くらいに置いたのですね。この気持ち柱を見ると、3つのカード全部が置かれていますね。

<さか上りできた理由は一つではない>という意見がありました。・・・。」

 

★さか上りができた理由は、一つだけではない。先生や友達、みんなが力になったという

確かめをしたことで、先生や友達、みんなが集まってできた「学級」のよさをじわじわと感じさせていた。

 

★後半では、「学級」という言葉をもとに、イメージマップで、自分が考える学級について

さらに見つめさせた。

 

★「イメージマップ」による振り返りの方法も道徳授業の「ひと工夫」!

 

自分で洗い出しをさせた後、友達の意見を聞いて、さらに赤で新たな気付きを書いている子どももいましたよ!

 

授業者のセンスが光る道徳の授業が展開されました!

子どもたちは「学級って、先生や友達、そしてみんなが集まって成り立っているんだな」と

「互いに尊重し、影響を受け合いながら、協力して生活していることについて」の考えを深めていました。