みなみっ子NEWS

2021年7月の記事一覧

NEW 7・28 ワークシート持ち寄り&共有化の試み ~田村の道徳部研修~

夏休み開始2日目の先生たちの様子をご紹介いたします!

 

28日は、「田村市小学校教育研究会」主催の研修会で、授業力アップのための研修を進めておりました。

 

一人一人の先生方が,研究したい教科を自分で選び、

田村地区内の違う学校の先生方と合同で実施する研修です。

 

研修会場は、教科の代表校長の場所や船引小学校等で実施しました。

 

 船引南小学校には、道徳の教科を選んだ先生方が、各学校からお集まりいただきました。

 

いつも道徳研究を進める船引南小職員が慕う「顧問」の指導主事の先生方の中から

お一人がご来校くださいました。田村市教育委員会の指導主事の先生です。

 

今回もあたたかいご指導をたくさんいただきました!

 

◆1部 各学校で作成した道徳のワークシートを発表 (既に実践したものやこれから実施するもの)と

講師の先生からの指導

<写真は一部 全部で約30枚分のワークシートが集まりましたよ!>

★どのワークシートも、子どもたちに「こんなことを考えてもらいたい」という

授業意図が伝わってくるものばかりでした!

★一人一人の発表の後は、全体で質問したりグループで話し合ったりしながら

よりよいワークシートの形をみんなで探究!

 

A小先生「このワークシートで、この顔のところを選んで色を塗るのは、自分の学習を振り返る上で、有効ですね」
B小先生「1年生がこの欄に、自分の考えを書くのですが、何分くらいで書くイメージをお持ちですか?」

C小先生「うちのクラスの子どもたちは、4月から書く力を重視してきたので、この枠なら約2分くらいです。」

D小先生「本校は、非常に少ない人数なので、どうしたらいいのかと考え、本校の子どもとオンラインで授業をする工夫をしています。」

E小先生「全部書くというのではなく、一番考えさせたいところはどこかを考え、軽重をつけるのも必要ですね。」

F小先生「話し合うとき、どうしても一部の子どもだけしか発言していません。どうしたらいいのか、何かアイディアをお持ちの先生はいますか?」

B先生「話し合う姿は、記録できないから、後から評価しにくいですよね。そこで、本校では、ワークシートに

話し合う活動を<見える化>しています。選択肢を作成しています。」

A先生「どういうことですか?」

B先生「<ア 話した イ聞けた ウ聞いてもらった>というように、話すだけでなく、友達の考えを聞く姿も推奨していきたいと考えているからです。」

B先生「役割演技のとき、演じている子どもだけでなく、見ている側も参加できるように、3つのカードを出したり振ったりする工夫をして、<全員の学びを保障する工夫>をしています!」

 

★普段は違う学校に勤務する先生たちですが、今日は「道徳」をキーワードにして学び合う仲間!

 ★講師の先生からのご指導

〇どの学校も目の前の子どもの学びの姿に寄り添ったワークシート

〇ノートとワークシートの違いを踏まえた指導の必要 ワークシートの利点:教師の意図が反映できる等

〇道徳科における主体的・対話的で深い学びについて

・問題意識を持たせたい ・自分との関りで考えさせたい ・多面的多角的に考えさせたい

・自らをどのように振り返らせるかを考えたい ・自己の生き方についての考えを深めさせたい

〇授業で大切にしたいこと

・目の前の子どもたちに目を向けて ・つぶやきや表情

〇「ちょっとした工夫」を重ねていく大切さ

・導入の仕方 ・教材の提示の仕方 ・思考ツールの有効活用 ・ICT活用 ・環境づくり

〇家庭や地域社会との連携による道徳指導を大切にしたい

・道徳の授業を公開したい ・学級懇談会で道徳を話題としたい ・ホームページでの紹介も有効

〇幼小連携、小中一貫教育推進事業の活用を図る

「このコロナ禍の中で、どんなことができるかを探して実践していきましょう」等々

 

私たちの実践:ワークシートの発表や話合いをもとに、的確なご指導をいただきました!

さっそく、「改善します!」「さらに工夫します」などの声がテーブルから聞こえていました。

 

◆2部 午後からは、船引南小の先生の「道徳ひと工夫」や子どもたちの学び合いの様子をご視聴いただき、

授業について熱く語り合いました。

 みんな「道徳を大切に想う」田村地域の先生方です!

★今回の研修では、授業案を作成し持ち寄るのではなく、授業で実際に使ったワークシートやこれから使う予定のワークシートを持ち寄ることで、あくまで「子どもの学び」から研究できるスタイルにしました。

 

C小先生「今回、はじめての試みで、ワークシートの持ち寄りになったのですが、授業案を持ち寄って話し合うより、とてもよかったです。ワークシートの方が、授業が見えるように感じました。」

G小先生「研究のための研究ではなく、普段の授業から研究できるので、ゆとりがありました!」

H小先生「働き方改革ですから、このワークシートを持ち寄る案は賛成です!やって良かったですね。」

 

★今回、はじめての試み「ワークシートの持ち寄り検討会」の手応えがありました!

各先生方が作成したワークシートを一つのファイルに入れて、みんなで共有する方式にしました!

この方式も田村道徳部の先生方から「まさに、働き方改革につながる」という感想をいただきました。

 

田村の道徳部の先生「道徳の仲間たち」はもちろんですが、同じ学校や近隣の先生たちにもお声がけし、

他の先生方とも共有していければ、私たち「田村の道徳部」の果たせる役割が広がっていきますね。

 

各学校の子どもたちの学びのために

役に立っていくのであれば、これほど嬉しいことはありませんね。