学校日記

カテゴリ:5年生

第5学年宿泊学習【室内ビンゴオリエンテーリング】

 5年生全員、無事に到着しました。

 到着後、自然の家の先生から活動についての説明や注意事項についてお話をいただき、いよいよ活動が始まりました。

 最初は、「室内ビンゴオリエンテーリング」という活動です。
 この活動は、所内に隠されたカードを探し、記号チェックカードに写し取り、一定時間にいくつビンゴを作られるかを競うゲームです。

 班長を中心に、班員全員が仲良く協力し合って活動しています。

第5学年宿泊学習【出発の集い】

 本日8日、第5学年児童たちが、宿泊学習のためにいわき海浜自然の家へ出発しました。
 校長先生の話の後、出発のあいさつを元気よく行い、バスに乗り込みました。バスの中からは、元気に手を振る子ども達の姿が。今日から二泊三日、充実した宿泊学習を送ってくれることを願います。

「5年生の皆さん。いってらっしゃい。」

自分の考えを話せる子に ~国語の学習から~

5年生の国語「わらぐつの中の神様」のひとコマです。

この物語の中心人物は、「おみつさん」という娘です。この娘が、雪下駄を買うために、自分でわらぐつを編んで売ろうとするお話です。

お話の中で、おみつさんが赤くなる場面が3つあります。
A 下駄屋さんの前であまりにも長く雪下駄をながめていて、おかみさんに声をかけられ、逃げるように店を出る場面
B 大工さんに「そのわらぐつ見せてくんない。」と言われ、「みっともねえわらぐつで・・・」とわらぐつをおずおずと差し出す場面
C 大工さんに、およめさんになってほしいと言われる場面

 

「この中で、ひとつだけ仲間外れになるとしたら、どれですか?理由も書いてください。」
すると、「えーっ!」と言いながらも、教科書をめくって一生懸命考え始めました。
「自分はこれが仲間外れだと思うところに、ネームプレートを貼ってきてください。」

一番多かったのはAでした。ついで、C,Bの順でした。(悩んでいる人もたくさんいました。)
「少ない方から発表してください。」
ただひとりBを選んだTくんが立ち上がって話し始めます。自分と違う意見にみんな興味津々です。
「ぼくは、Bが仲間外れになると思います。理由は・・・。」
同じ意見の友達がいなくても、堂々と話すことができました。

「ぼくは、Aが仲間外れだと思います。BとCは、大工さんとの関わりで赤くなっているけど、Aはまだ大工さんと出会っていないからです。」
「ぼくは、Cが仲間外れだと思います。AとBは『はずかしい』と思って赤くなったけど、Cは大工さんにプロポーズされて『うれしい』と思って赤くなったと思います。」
「私もCが仲間外れだと思います。AとBは『はずかしい』という気持ちだけど、Cは恋愛関係があるから赤くなったと思います。」
すると、Gくんから、「恋愛関係って何ですか?」と質問が出て、女子は思わず含み笑い。
「Gくんには、まだ難しいかなあ。」とみんなでふふふと笑いました。

 

そうなのです。このお話は、恋のお話でもあるのです。
どうして、大工さんはおみつさんにひかれたのか。
「おみつさんは、特別美しい娘というわけでもありません」と書かれています。
でも「体がじょうぶで、気立てがやさしくて、いつもほがらかにくるくると働いていた」そうです。
そして、おみつさんが作ったわらぐつも「みっともよくねえわらぐつ」です。でも、「じょうぶでいいわらぐつ」なのです。

このような、子どもたちのとてもよい気づきの言葉をもとに「わらぐつの中の神様」の主題に迫っていくことのできた授業でした。 

授業参観(5年)

授業参観5年生は、国語「分かりやすく伝える」です。
相手に分かりやすく、伝わりやすい文章とするための手法を話し合います。
ここでもタブレットPCが活躍します。

まずは使い方を確認します。

花丸 スポーツこころのプロジェクト ~笑顔の教室~

 5年生は「スポーツこころのプロジェクト」という学習で、ボクシングの元WBC世界フェザー級チャンピオンである、越本隆志先生のお話をお聞きしました。

 はじめに、体育館で越本先生と一緒に活動しました。
まずは、4~5人のグループで一列につながり、「だるまさんがころんだ」の要領で、前に進みます。コーディネーターのうぶちゃんの手から、ボールが離れている間は前に進むことができます。

うぶちゃんの声や動きのフェイントにつられて、ついつい前に進んでしまう子どもたち。
「はい!ざんねん!オレンジチーム、元の場所にもどってー!」
何度かやっているうちに、だんだんつられなくなりました。

 

 次は、全員で一列に並んで、体育館の反対側まで全力で走ります。ルールは、二つ。
〇スタートの位置を守ること。
〇反対側の白いラインを必ずまたいでから戻ること。
 何度かみんなで走りましたが、うぶちゃんの速いこと、速いこと。子どもたちの誰よりも速い!
 そのうえで課題が出されました。


「男子5人、女子5人が、うぶちゃんより速くゴールできたら、みんなの勝ちです。」
「えーっ?」
無理だよー、という空気が流れました。

「じゃあ、越本先生と一緒に、みんなで話し合ってください。時間は2分。
みんなで話し合いますが、なかなかいい案が出ません。
「足が速い人が走ればいい。」
「でも、うぶちゃんより速くは走れないよ。」
すると
「妨害すればいいんじゃない?」
と誰かがつぶやきます。
越本先生と子どもたちは、一緒にルールを確認します。ルールは先の二つだけですから、妨害してはいけないということにはなっていません。
「じゃあ、誰が走るの?妨害するのは誰?」
思い思いに手を挙げるものの、全員の考えがまとまらないまま、時間になってしまいました。
「ようい!スタート!」
うぶちゃんが、すごい速さで走り、子どもたちの間を縫うように走り抜け、あっという間にゴールしました。
「くやしい?じゃあ、もう一回、2分間話し合って。」
今度は、お互いに声をかけあって、誰が走るのかを確認し始めました。それでも、2分間はあっという間に過ぎてしまいました。
走る担当の子どもたちは、自分たちで考えて、うぶちゃんから離れた場所に並びました。妨害する友だちの邪魔にならないようにと考えたのでしょう。

「ようい!スタート!」
走る担当の子どもたちは、全力で走り、妨害する担当の子どもたちは、必死でうぶちゃんを追いかけました。
結果は・・・。

 

数人は先にゴールしたものの、残念ながらうぶちゃんの勝ちでした。
「どう?くやしい?」
うんうんとうなずく子どもたち。それぞれに「もっとこうすればよかった」という思いを持っているようでした。

越本先生からお話をいただきます。
「結果、勝つことはできなかったけど、こうやってみんなで話し合って、協力することがすごく大切だよね。」
うぶちゃんに勝つことはできなかったものの、みんなで協力することの大切さを感じた活動でした。

その後、教室に戻って、越本先生のお話をお聞きしました。
越本先生は、小学生のころ、走ることが苦手だったそうです。でも、お父さんの勧めで毎朝早起きして練習して、マラソン大会で2位になることができたというお話をしてくださいました。
その後、中学3年生でボクシングに出会って夢中になったものの、高校生の時、試合で負けてボクシングをやめてしまった時期があったこと。
 その後、ボクシングをする後輩の姿を見て一念発起し、また努力を続け、プロデビューを果たしたこと。しかし、医師にボクシングはもうできないと言われるほどの大けがをしてしまったこと。それでも、周囲の人のサポートを受けながらあきらめずに努力を続けたこと。

そして、念願の世界チャンピオンになったこと。

子どもたちは、越本先生のお話を真剣に聞いていました。 
「努力」と「感謝する気持ち」が大切だというお話を聞いた後、現役時代の映像とチャンピオンベルトを見せていただきました。

「みなさんの夢は何ですか?宝物シートに書いてみましょう。」
少し考えて、シートに書き始める子。
「えーっ?ないんだよなあ・・・。」と悩みながらシートに向かう子。様々でしたが、みんな一生懸命考えていました。

 今回の学習を経て、自分の夢や努力することについて、改めて考えることができたと思います。これからの学習や生活に、生かされていくことでしょう。