夢・愛・自立~Dreams come true!~

カテゴリ:保健、食育

「命の始まりとつながりについて考えよう」思春期保健教室1年

 先週に続いて今日は1年生で実施しました。
講師に、助産師で、郡山医療介護病院看護部長の宗像初枝先生においでいただきました。
 保健体育の保健分野に「生殖機能の成熟」について学習する時間があります。教科書の内容をより深く、科学的に理解するとともに、生命の神秘性や命のつながり(連続性)、家族の愛情について考える機会としたいと考えています。

                         助産師で看護部長、宗像初枝先生

 授業に先立ち、「家族にインタビュー★私が生まれたとき」ということで保護者のみなさまに、インタビューでご協力いただきました。全員が、保護者や家族に直接話を聞き、家族の思いを受け止めた上で、この授業に臨むことができました。ありがとうございました。
 以下は授業の様子と、生徒達の感想です。

 

 ・命のありがたさがよくわかった2時間でした。体の成長もよくわかりました。目や皮膚がない赤ちゃんがいることは悲しいと思いました。(男子)
・思春期のことがよくわかった。なのでこれからは相手のことを思い、優しくしていきたいです。母が命がけで生んでくれた命を大事にし、毎日を過ごしていきたいです。(女子)



・無事に自分を生んでくれたお母さんに感謝したい。自分の名前やこの名前の意味を必死に考えてくれたお父さんにも感謝したい。これから何が起きるかわからないけれど、この命を大切にして、この人生を生きていきたいと思う。(女子)
・今日は、何才になると何が起こるとか、男子が気になるようなところを気にしなくていいからと言ってくれたので安心しました。命の大切さや、思春期にはどういうことがあるかを正しく学べたのでよかったです。(男子)

「異性への理解を深めよう」思春期保健教室2年


 本校の性に関する教育について大きな柱のひとつに、思春期保健教室があります。
各学年の保健体育の授業に位置づけて実施しています。

 2年生は、助産師の吉岡利恵先生をお迎えし、3校時に多目的室で授業を行いました 思春期は性ホルモンの分泌により性的欲求がさかんに起こる時期です。
男女別の4~5人のグループで班になり、思春期の男女それぞれの感じ方、考え方や行動の違いについて理解を深める時間となりました。
 
 
水野谷先生が、事前にとってあったアンケートの結果を披露。

 事前アンケートでは、「異性の友達が欲しいと思う・とても思う」について、
男子は75%、女子は85%、「以前と比べて異性に関心がある・とてもある」は
男子75%、女子は53%という結果でした。個人差はあれど、異性への関心は男女ともに高まっていることがわかります。

 (授業で使用した場面設定)
         
 ※ (女子)はこの設定の女子目線からの場面表現になっています。


 
 A子さんとB君の事例を読み、「このときのA子さん(B君)の気持ちは?」「この場合のA子さん(B君)の行動の選択肢をできるだけたくさん考えよう」…生徒達は照れたり、思わず笑いが漏れたり、なかなか意見が言えなかったりしているところもありました。でも、みんな一生懸命考えていることが伝わってきました。



 男女それぞれに、自分たちが思っていることとちがう意見が出ると、驚いた様子もありました。
 吉岡先生はまず、「思春期は①自立能力(自分の命を自分で守る)を獲得し、②生殖能力を獲得する時期であること」の説明をされました。次世代の命を守る力、相手の体や心を大切に守る力を身につけ、幼児期と違って自分以外の人に感心を持つ時期が思春期であり、今、2年生はその過程にいることを様々な角度からお話しくださいました。

                    ここには表現しきれない、生きる上で大切なことを伝えてくださいました。

 吉岡先生は長年、助産師として命の誕生の場面に立ち会ってきた方です。同時に望まない妊娠や出産によって体や心に傷を負った十代の女の子達も見てきました。
「本当に”優しい”人は、自分を守れる人」「YES、NOをはっきり言える人」「自分を守れない人は、大切な人を守れない」   今あるこの命を大切にして生きて欲しいという思いは、2年生達に少なからず届いたのでは、と感じました。

3年生・食に関する指導を実施しました

 3年生は教科保健の中で「食生活と健康」のかかわりについて学びます。
6月6日(月)の2校時、3-1,3-2合同で実施しました。
講師は志賀敦子先生(田村市学校給食センター栄養教諭)です。
 
授業のめあては「食生活と健康の関わりについて知ろう」です。
 
     質問を投げかけると、3年生は生きいきと反応(?)してくれるのです。
 
 初めに【食生活習慣チェック】で自分に当てはまるものに挙手で答えます。生徒達はまわりの様子を気にしながらも楽しそうに手を上げたり下げたりしていました。

10項目中0個なら”すばらしい食生活”、5個以上あてはまる人は”今の食事で大丈夫?(不安…)”。こうして自分の普段の食事を振り返ることから授業が始まり、生徒達は楽しみながらも真剣に耳を傾けていました。あたりまえのことであっても、科学的根拠やデータをもとにした志賀先生のお話は説得力があります。
<主な内容>
  ○健康な生活を送るために必要な食事とは(食事の4つの役割、1日に必要な必要なエネルギー量)
  ○何をどれくらい食べればいいのか(4つの力を高める食べ物・栄養素、望ましい朝食、夜食)
  ○これからの食事で気をつけたいことは(ファーストフードの良い点・悪い点、食事量のバランスの目安) ほか
  
          授業で使用したワークシート、先生とのやりとりを通して(  )を埋めていきます。

「話を聴いて終わり」ではなく、自分の食生活を振り返って「大切だな」「こうした方がいいな」と思ったことを1つでも毎日の生活で実践して欲しいと思います。     

歯科検診の結果をお知らせしました。

<6月4日~6月10日は歯・口の健康週間>
 先月24日に実施した、歯科検診の結果(「歯・口の健康診断結果と受診のおすすめ」)を、全員に配付しましたのでご覧ください。
 

 本校でも、県・全国のデータと同じように「健全歯(むし歯にかかったことがない歯)のみ」の生徒が年々増加しています。それに伴い、むし歯で受診しなければならない生徒は年々減少しています。

 しかし、「CO(初期むし歯)」や「GO(歯肉炎)」を学校歯科医の先生に指摘された生徒は各学年に少なくありません。原因は、
 ①歯並びが乱れているために、落としきれない歯垢が細部に残っている
 ②丁寧な歯みがきができていないために、歯垢が細部に残っている
 ③不適切な食生活(糖分を多く含む飲み物・食べ物を好む、だらだらと食べる 等)
などがあるでしょう。

 歯科検診の様子(菅野先生) とても丁寧に見てくださり、一人一人に「(口の中が)きれいですね」「歯医者で相談して」など、声をかけながら検診が進みました。 




 検診を待つスペースに、歯・口の健康を守る道具や歯の模型、ポスターを置きました→じーっと見ている生徒たち

 歯と口(歯肉、歯並びやかみ合わせ、顎関節等)の健康問題は、将来的な全身の健康を損なう疾患(糖尿病、脳血管疾患その他)のリスクを高めることがわかっています。

 お子様とぜひ、「~おすすめ」を一緒にご覧になり、よい習慣は続けること、必要な処置・指導を早期に歯科医院で受けることを話し合っていただければと思います。

歯科教室

 歯科衛生士の大木真由美様をお招きして、1年生と2年生が、「歯科教室」を実施しました。
 本校では「望ましい生活習慣の確立と歯周疾患・う歯予防のため、学校と家庭が連携し、口腔衛生に関する意識の向上と知識の普及を図る」ことを目的として全学年で実施しています。
<1年生「歯周病とその予防について理解を深めよう」>


 歯周病は生活習慣が原因で起こる病気であること、原因はむし歯と同様に「歯垢(細菌のかたまり)」であること、適切な歯磨きをすればすれば自分で治すことができることを継続して学んでいます。生徒たちは、自分の歯肉を鏡で観察しながら、歯肉炎の改善に効果的な歯磨きのしかたを実習しました。健康診断の結果から、治療が必要であると通知があったお子様については、歯科医での治療をお願いします。
<2年生「歯・口の健康課題とその予防について知ろう」>