夢・愛・自立~Dreams come true!~

カテゴリ:保健、食育

3年思春期保健教室を開催しました。

 今回も保健の授業として助産師・松本美津子先生(郡山市在住)をお招きし、開催しました。授業のテーマは「性感染症の予防について知ろう」です。

授業の冒頭に「挨拶ゲーム」です。薬品を使用しているので、みんなゴーグル着用です。
           
ゲームの後、試薬を滴下して自分のコップの水を調べると、
ピンク色に変化した人と透明なままの人に分かれ、その意味が分からず、みんな一時騒然。

 日本は先進国の中で唯一、HIV感染者数・エイズ発症者数が増加している実態があります。また、10代20代の若年層の性感染症はクラミジア感染症が最多です。また、ここ2、3年の傾向として、一時激減していた梅毒が急激に増加していることが専門家の間で危惧されています。

 この挨拶ゲームは性感染症の感染の広がりを疑似体験したものでした。この後、松本先生から性感染症とは何か、感染経路は、種類は、症状は…など詳しく説明がありました。

 また、グループで「性感染症に罹らないためにはどうすればよいか」話し合い、考えを出し合いました。生徒達からは「定期的に病院で検査する」「相手のいやがることはしない」などが多く出されていたようでした。
 松本先生からは、冒頭の「挨拶ゲーム」から、「誰とも水を交換しなければ罹らないね(=性行為はしない)」もしも将来、性行為をすることになったら、「決まったパートナーと」「必ずコンドームを使って」「お互いに検査して」行動することが大切とのアドバイスがありました。


 男子は精通があれば、女子は初経があれば性行為によって妊娠する可能性があります。同時に性感染症に感染するリスクも生じます。感染に気づかずにいると将来、男性も女性も不妊症になったり、生まれた子どもに感染させる危険性も生じます。

 今の行動が自分の未来につながっていること、本当に相手のことを思っているならば「愛している」の言葉だけで安易に行動してはいけないこと、生徒達は真剣に松本先生の言葉に耳を傾けていました。

 また、デートDV(親密な関係の人への暴力)被害にも触れました。束縛は愛情ではない、ひとりで悩まずに必ず誰かに相談することが大切であることを強調されていました。

 授業後に「いやなことはいやだとはっきり言葉で言う」「いやだと言われたときは無理強いしない」との感想も多く書かれていました。
 4月からは南中を離れる3年生、今日の授業で学んだことを心の片隅において、それぞれの夢に向かって進んで欲しいものです。

1年生の食に関する授業


 5校時に田村市学校給食センター・主任栄養技師、大山信代先生をお招きして実施しました。テーマは「朝食の役割と生活リズム」です。



 はじめに、大山先生から「なぜ授業で朝食のことを学習するのでしょう?」という質問が生徒達に投げかけられて授業がスタートしました。

 本校の1年生は、先日の「生活リズム調査」から最終日の朝食摂取率が100%で、全員が欠食することなく食べて登校していました。(第1回時も100%でした)

 しかし、大山先生からのお話で「朝食を食べない割合は、中学・高校と進むにつれて増加し、年代別では20代で朝食を食べない割合が最も多くなる傾向がある(図1)」ことや、「朝食を食べる習慣がない人ほど、脳出血・脳梗塞などのリスクが高い(図2)」ことを知りました。また、大学合格率や、年収と朝食摂取率の研究データもあり、生徒達も少し驚いた様子でした。
(図1)                                (図2)
 


 

  

 その上で、改めて朝食が自分にとってどのような役割を果たしているのか、考えるよい機会とすることができました。さあ、あとは実践あるのみ!!
 …ですが、家庭の状況によっては「食べることはできても、主菜や副菜などの栄養バランスまでは急には難しい」場合もあると思います。
 
     「受験で勝ち抜きたい人の勝負メシ」                ”みそだま” ”マグごはん” 

 大山先生からは、みそ汁の良さ(大豆のたんぱく質、具材の栄養、水分補給、体も心も温まる)を紹介され、子ども達は熱心に耳と目を傾けていました。 授業後、朝食としてのみそ汁のよさ、すばらしさについて知り、「ぜひ取り入れたい」との感想が多く書かれていました。

 子ども達にとってよいことは、働く現役世代・祖父母世代にとってもよいことが多いものです。朝の忙しい時間ですが、お子様が朝食を必ず摂って登校すること、そこに温かいみそ汁(スープ)があること、できれば家族の誰かと食べること…について引き続きご配慮いただければと思います。

第2回朝食を見直そう週間運動、実施中


 6月の第1回に続き、福島県教育委員会の主催実施しています。
朝食を食べて登校すること、朝食の内容についても保護者のみなさまのご協力をよろしくおねがいいたします。下記をクリックすると、実施についての趣旨・方法等についてお知らせした保護者宛文書を見ることができます。

  28第2回朝食について見直そう週間運動・通知.pdf

 期間中、全校生が各自で朝の時間に「生活リズムチェック」で就寝・起床時間や夕食、朝食の摂取状況について、毎日振り返り、記録しています。よりよい生活リズムと朝食の重要性について考える機会にしたいと考えています。
 とくに今回は「朝食にみそ汁を食べる(飲む)」ことについても調査していきます。

 これまでの本校の朝食摂取率・その他の結果(県平均との比較など)については、下記をクリックするとご覧いただくことができます。

 南中・朝食摂取率の推移.pdf

2年生・食に関する指導がありました。

 各学年ごとに年に1時間、栄養教諭または栄養士による食育の授業をおこなっています。今回の2年生は、3校時に学級活動として実施しました。講師は給食センター栄養教諭、志賀敦子、テーマは「運動と食事」です。

                    
 9月末の新人戦を控え、自分が高めたい運動能力ごとにどんな食べ物を意識して食べればよいか等、具体的に教えていただき、2年生にとってまさにタイムリーな内容でした。
 はじめにワークシートで”食事のアスリート度チェック”を各自で行いました。               
 朝食や1回の主食量、肉や魚、野菜や果物、乳製品等の摂取状況により点数が加算されたり減ったりします。合計得点により「スポーツ選手にふさわしい食事です」「あと1歩」「フツーの中学生レベル(その食事で大丈夫?)」のどれに自分が当てはまるか確認しました。
 またクイズを通して、高めたい運動能力ごとに必要な栄養素と、それらを含んでいる食品を学びました。

  

 また、スポーツ貧血への注意と予防、試合前日・当日・試合後の効果的な食事や適切な水分摂取方法などについても具体的に知ることができました。
 2年生のみなさん、ぜひ今日の学習で学んだことを毎日の食生活で意識して、新人戦で自分たちの目標を達成してくださいね。

3年生の歯科教室を開催しました。

1,2年生(5月に実施)の歯科教室と同様に、講師に歯科衛生士・大木真由美先生をお迎えし、保健体育の授業として学級毎に実施しました。 「生涯を通じた歯・口の健康づくりに必要な生活習慣を考えよう」という、長いテーマの授業です。
  

 

 歯周病は生活習慣病であることを踏まえ、生徒たちは予め「セルフチェック」で自分の生活習慣(食環境、歯・口の状態、口腔衛生習慣や生活習慣、食生活・食機能の4つの視点でチェック)を振り返り、結果をレーダーチャートにまとめていました。大きな円に近い形であるほど、望ましい生活習慣が実践できていることになります。
                
 なかなか”円”になることは難しく、生徒によっては小さな星形のようになってしまっていました。

 小中校の時期に最も多い(罹患率が高い)病気は「むし歯」ですが、思春期以降は歯周病(歯肉炎・歯周炎)に罹る生徒が増加してきます。
 15~19才の子どもの約7割で歯周病の所見(歯肉からの出血、歯石、4mm以上の歯周ポケット形成等)があるとの調査結果があります。
 放置すれば将来的に、強い口臭や歯の脱落(永久歯の喪失)が起こり、食事による栄養摂取や外見・人間関係上の問題をひきおこすことにもつながります。  ※ちなみに40代以降の「歯周病所見あり」は8割を超えています。

  
 とくに歯周病は口の中の健康問題だけでは治まらず、肥満や糖尿病のリスク、女子では将来早産や低体重児の出産のリスクまでも高めることがわかっています。生徒達は大木先生の話に真剣に耳を傾けていました。

 ならばやはり「食事、運動、睡眠・休養を意識した生活リズムをつくる」こと、「歯周病の主な原因となる歯垢をできるだけ除去できる上手な歯みがきの方法を身につけること」さらに「歯科医による定期的なチェックを受ける」等が大切ということになります。
          

 3年生は夏休み前に、全員が保健室で歯垢を染め出して自分の口の中の汚れ具合を確かめています。「あ~また歯垢が残ってる」「前よりきれいに歯垢を落とせていた」等々、様々な反応でした。
 3年生にとって歯科教室は、今回が義務教育の中で最後となります。むし歯予防とともに歯周病予防への意識を高めて、生活の中で実践して欲しいものです。

 体育の水野谷先生も、定期的に歯科医院で専門的なクリーニングを受けているそうです。スポーツの世界では、よいパフォーマンスにつなげるために歯・口の健康を保つことは当然のことになっていますからね。
さすがです。