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カテゴリ:保健、食育

10代の心を守る授業1年「心の健康とストレスへの対処~折れない心を育てる~」

19日(火)5,6校時に、針生ヶ丘病院の大森洋亮(ようすけ)先生(精神保健福祉士、介護支援専門員、公認心理士)を講師に実施しました。

初めに教科担任とともに授業の前に実施した事前アンケートの結果を確認しました。

21人中で「今、悩みや不安、緊張を感じることが『ある』『少しある』」と答えたのは14人でした。「(全く)ない」と答えた人は2人でした。

  

大森先生とともに、思春期の特性として次以下のことがあることを、

具体例を聞きながら一緒に考えました。

・対人関係でのストレスに敏感な時期であること

 →自分を安定させるために「居場所」「仲間」「役割」が大切になる

・過去と他人は変えられないが今ここから始まる未来と自分は変えられる(エリック・バーン)

 →相手を変えられると思っているからトラブルになる 等

 

また、「折れない心を育てる」ための4つの方法についても実習を取り入れながら学ぶことができました。

①相談は力なり

②プチ”良かった探し”

③反すう(ぐるぐる思考)の衝動が去るまで他のことに集中

④体がほぐれると心もほぐれる…10秒呼吸法、肩のリラックス、絆のワーク、どこでも気軽にほぐれる体操(実習)

 

3人グループで一人ずつ話します。「昨日の『よかったこと』は〇〇〇です。」(それを聞いた2人が)「よかったね!」

 

僕の話を聞いてくれて聴いてくれてありがとう!ありがとう!!

 

グーッと肩をあげて、だらーん  手はこの辺でいい?重さはこのくらいでいい?

 

両手を肩においてもらうと、体があったかくなって、少し元気が湧いてきます。

授業の最後に、生徒から事前に出されていた大森先生への質問、相談に答えていただきました。

心の専門家の立場からのアドバイスにじっと耳を傾け、生徒たちにとって大変意義深い時間となりました。

 

「切り傷にはカットバンで対応するのと同様にこころや感情にも応急手当が必要」

1年生たち、自分に合った応急手当を見つけられましたか? 

 

※ 約30秒で肩から足まですっきり、生徒も体験した体操です。

どこでも気軽にほぐれる体操(久光製薬)  

 

3,4校時に思春期保健教室(3年生)を実施しました

各学年で1回ずつ実施している思春期保健教室の最後の回は3年生です。

講師に今回も助産師の松本美津子先生をお招きして実施しました。

めあては「性感染症とその予防法について知ろう」です。 

   

 

  

 

  

 

  

 

  

 性感染症は性的接触によって感染する病気です。中学3年生は、個人差はあるものの、性機能の成熟が進み、異性への関心が高まったり、特定の人と親密に交際したい気持ちが高まったりします。

性行動が活発化するであろうこの時期に、生徒たちが性感染症に関する正しい知識と対処法を学ぶことはとても意義ある大切なことです。(保健体育の学習内容です。)

松本先生が繰り返し強調されていた「相手に対する優しさをもって、自分の気持ち(NO,嫌なことは嫌も含めて)を言葉で伝えることの大切さ」。生徒たちの心にいつまでも刻まれ、将来、お互いの人間的魅力を高めあえるような人間関係を築いてほしいと思いました。

 

 

思春期保健教室(7/19,2年生) 授業の様子

7月19日(木)3校時に、助産師の吉岡利恵先生を講師にお迎えして実施した授業の様子(保健1時間)です。

  

始めに教科担任が2年生男女各11人に行った事前アンケートの結果を知らせました。アンケートは、2年生の異性への関心や、男女の異性への意識の違い等について実態を知ること、また結果を共有しつつ、授業のめあてに関心を高めに実施したものでした。

  

中学生の男女が登場する場面設定を読み、男女それぞれの立場から、そのときの気持ちや、行動の選択肢とその結果について予想し班ごとに発表しました。

    

講師・吉岡先生

「自分の気持ちや考えをきちんと伝え、YES,NOをはっきり言い合える関係が大切」「相手の考えも大切にしあえる対等な関係でありたいですね。」(デートDVについて考える場面)

  

 

「思春期の交際は自分を成長させることが目的、お互いのことを応援しあえるといいですね。」 

生徒達は和やかなでありつつ真剣な態度で臨んでいました。

<生徒の感想から>

・実体験を聞いたり、友達と話し合うことで異性への理解を少し深めることができました。(女子)

・口(言葉)で相手をコントロールして傷つけるのもデートDVだと聞いてびっくりしました。友達同士でも自然にやっているかもしれないので気をつけて生活したいと思いました。(女子)

・スクリーンで見た高校生の実体験の話を見て異性との関わり方次第で様々な恐ろしいことになってしまうことを知って恐ろしいなと感じました。(男子)

・女子と男子には異性についての意識が違うことを学びました。そのことは体のつくりの違いから起こっていることを知りました。(女子)

・今の時期は自分の命を守り大切にすること、次に相手に思いやりの心を持つことが大事だとわかりました。何事も暴力や人を傷つけることは絶対だめなことで自分を守っていきたいなと思いました。(女子)

1.2年生歯科保健教室の詳細内容です。

5月25日(金)に、今年度も歯科衛生士の竹内由美先生を講師にお招きしました。

1年生は「歯周病とその予防法について知ろう」、2年生は「口の中の健康を守る方法を理解しよう」のテーマで実施しました。

1、2年生ともに、主に歯周病の原因や症状、全身の健康への影響を理解したり、健康な歯肉と歯肉炎のちがい(見分け方)を5つの観察ポイントで学びました。

その後、鏡で自分の前歯の歯肉を観察し、歯肉炎の場所がないか観察し、歯垢を効果的に落とすブラッシングの仕方を練習しました。

             

 

 

 

 

歯周病がすすむと、歯の根っこを支える骨が溶けてしまいます。

 

   歯肉を観察中        自分の歯肉の観察の結果を記録しています

  

 2年生では、このほかに糸ようじを使用し、歯ブラシで落とせない歯と歯の間の歯垢を落とす道具の使用法についても体験することができました。また、清涼飲料水やスポーツドリンクに含まれる砂糖の多さに驚いていました。

 

今年度から3年生での歯科保健教室がなくなり、歯科衛生士の先生に直接教えていただく機会は2年生が最後となります。

むし歯や歯周病は生活習慣病です。成人期以降の糖尿病や心疾患のリスクを高めたり、女子では早産や低体重児のリスクが高まることも知ることができました。

歯・口の健康を守ることが、生徒達の将来の健康を守ることにつながるのだなと、改めて感じた授業でした。

 

1年保健「心の健康とストレスへの対処~折れないこころを育てる~」

 2月20日(火)の5,6校時に実施しました。今年度も針生ヶ丘病院臨床心理士の大森洋亮(ようすけ)先生を講師にお招きしました。これは、田村市事業「10代の心を守る授業」として毎年開催しています。
思春期真っただ中といえる中学1年生、大人の体へ大きく変化し、心も成長し、”第2反抗期”といわれる時期です。同時に様々な悩みや不安も抱えやすいものです。

大森先生はこの思春期の年代を、大人でもない、子どもでもない、「ことな」と呼んでいます。
まさに「ことな」の生徒達が、自分自身に起こる様々な心の動き、特徴を客観的に理解することが必要です。
その上で、対人関係(友達、家族、先生等)でのストレスに敏感な時期(=思春期危機)を乗り越えるためにはどんな考え方、行動が大切かについて、様々な角度から伝えてくださいました。

  
はじめに授業前に行った事前アンケートの結果を水野谷先生が報告しました。自分たちの結果にうんうん、と頷いたり驚いたり。改めて共感する場面でもあったようです。(続きは下記をクリックしてください)


2時間続きの授業、真剣に目と耳を傾ける1年生。
    
「過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる」(エリック・バーン)
「ことなの時期である思春期は、対人関係のストレスに敏感であり、自分を安定させるために『居場所・仲間・役割』が大切になる」

   
リラックス健康法の体験。腹式呼吸に続いて、「隣の友達の肩に手を当てましょう。どの辺が気持ちいいか、相手に聞くんだよ」「両手を肩においてもらうと、身体が温かくなって、少し元気がわいてきます」「3回腹式呼吸をしたら、前の人にそっと『お疲れ様』と声かけしましょう」
 
  
「肩を回して」「ぎゅうーっと両手を伸ばしてだらーんと力を抜いて」 「身体の緊張がほぐれると心もリラックスしてきます。」

<生徒の感想(抜粋)>
・これから自分はイライラせず、落ち着いて物事に対処したいです。理由は、いつも部活や勉強、生活などですぐイライラしてしまうので大森先生から教えていただいたリラックス法でいつもの自分を落ち着かせたい。(男子)
・私は、授業の前のアンケートで「眠れない」に当てはまったので、今日学んだリラックスをして身体の力を抜くということを試してみようと思いました。ストレス対処法も「行動を変えて見る」「相談」「リラックス」などをしてストレスがたまっても生活や心身に影響が出ないようにしたいです。(女子)
・まず自分でできると思ったことは、けんかの時のトーンを下げることだと思いました。なぜなら自分の声のトーンを下げるくらいなら誰でもできるしとてもメリットが多いからです。とても小さなことかもしれないけど、これを続けられるよう、しっかりとがんばりたいと思います。(男子)
・ストレスをためすぎないようにリラックスをして、しっかりと寝ることを心掛けたいです。マイナス思考、プラス思考だけでなく、2つともできるようにしたいです。友達が落ち込んでいるときにも、自分で声かけができ、友達が気持ちよく生活できるように挙力していきたいです。(女子)