夢・愛・自立~Dreams come true!~

2016年7月の記事一覧

「命の始まりとつながりについて考えよう」思春期保健教室1年

 先週に続いて今日は1年生で実施しました。
講師に、助産師で、郡山医療介護病院看護部長の宗像初枝先生においでいただきました。
 保健体育の保健分野に「生殖機能の成熟」について学習する時間があります。教科書の内容をより深く、科学的に理解するとともに、生命の神秘性や命のつながり(連続性)、家族の愛情について考える機会としたいと考えています。

                         助産師で看護部長、宗像初枝先生

 授業に先立ち、「家族にインタビュー★私が生まれたとき」ということで保護者のみなさまに、インタビューでご協力いただきました。全員が、保護者や家族に直接話を聞き、家族の思いを受け止めた上で、この授業に臨むことができました。ありがとうございました。
 以下は授業の様子と、生徒達の感想です。

 

 ・命のありがたさがよくわかった2時間でした。体の成長もよくわかりました。目や皮膚がない赤ちゃんがいることは悲しいと思いました。(男子)
・思春期のことがよくわかった。なのでこれからは相手のことを思い、優しくしていきたいです。母が命がけで生んでくれた命を大事にし、毎日を過ごしていきたいです。(女子)



・無事に自分を生んでくれたお母さんに感謝したい。自分の名前やこの名前の意味を必死に考えてくれたお父さんにも感謝したい。これから何が起きるかわからないけれど、この命を大切にして、この人生を生きていきたいと思う。(女子)
・今日は、何才になると何が起こるとか、男子が気になるようなところを気にしなくていいからと言ってくれたので安心しました。命の大切さや、思春期にはどういうことがあるかを正しく学べたのでよかったです。(男子)

花壇に千日紅の苗を移植しました


 苗が小さすぎて移植を見送っていた千日紅ですが、やっと移植に耐えられそうな大きさになったので、”花壇デビュー”を果たしました。

                とはいえ、雑草と間違えて抜かれそうな感じが漂います

 この日は晴れて西日が強く、暑かったのですが、部員は本田さん(用務)の手助けを得ながら短時間で楽しそうに移植していました。


 まず間隔を空けながら植える穴を掘り、そこに水を入れます       →ポットの苗をそっと土ごと出して掘った穴に入れます


 まわりの土をならしてしっかり植えます      →じょうろで水やりをし、完了。


文化部1年生が作った花壇の表示です。角先生(美術)が電のこでカットした板にそれぞれペイントしました。
裏にもちゃんとデザインがあり、作成者のサインもあります。すてきです。

校庭の石拾い

 本日は国民安全の日でした。学校安全には、交通安全、生活安全、災害安全があります。6月に校庭に新しく土を入れたところ、大小の石も混じっていて、体育や部活動での危険が予測されました。この日は、全校生と職員が、校庭を一列になって端から端まで石拾いをしました。一輪車2台分の小石を拾い、自分たちの生活安全は自分たちの手で守るという気持ちが芽生えました。

「異性への理解を深めよう」思春期保健教室2年


 本校の性に関する教育について大きな柱のひとつに、思春期保健教室があります。
各学年の保健体育の授業に位置づけて実施しています。

 2年生は、助産師の吉岡利恵先生をお迎えし、3校時に多目的室で授業を行いました 思春期は性ホルモンの分泌により性的欲求がさかんに起こる時期です。
男女別の4~5人のグループで班になり、思春期の男女それぞれの感じ方、考え方や行動の違いについて理解を深める時間となりました。
 
 
水野谷先生が、事前にとってあったアンケートの結果を披露。

 事前アンケートでは、「異性の友達が欲しいと思う・とても思う」について、
男子は75%、女子は85%、「以前と比べて異性に関心がある・とてもある」は
男子75%、女子は53%という結果でした。個人差はあれど、異性への関心は男女ともに高まっていることがわかります。

 (授業で使用した場面設定)
         
 ※ (女子)はこの設定の女子目線からの場面表現になっています。


 
 A子さんとB君の事例を読み、「このときのA子さん(B君)の気持ちは?」「この場合のA子さん(B君)の行動の選択肢をできるだけたくさん考えよう」…生徒達は照れたり、思わず笑いが漏れたり、なかなか意見が言えなかったりしているところもありました。でも、みんな一生懸命考えていることが伝わってきました。



 男女それぞれに、自分たちが思っていることとちがう意見が出ると、驚いた様子もありました。
 吉岡先生はまず、「思春期は①自立能力(自分の命を自分で守る)を獲得し、②生殖能力を獲得する時期であること」の説明をされました。次世代の命を守る力、相手の体や心を大切に守る力を身につけ、幼児期と違って自分以外の人に感心を持つ時期が思春期であり、今、2年生はその過程にいることを様々な角度からお話しくださいました。

                    ここには表現しきれない、生きる上で大切なことを伝えてくださいました。

 吉岡先生は長年、助産師として命の誕生の場面に立ち会ってきた方です。同時に望まない妊娠や出産によって体や心に傷を負った十代の女の子達も見てきました。
「本当に”優しい”人は、自分を守れる人」「YES、NOをはっきり言える人」「自分を守れない人は、大切な人を守れない」   今あるこの命を大切にして生きて欲しいという思いは、2年生達に少なからず届いたのでは、と感じました。