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2016年12月の記事一覧

3年思春期保健教室を開催しました。

 今回も保健の授業として助産師・松本美津子先生(郡山市在住)をお招きし、開催しました。授業のテーマは「性感染症の予防について知ろう」です。

授業の冒頭に「挨拶ゲーム」です。薬品を使用しているので、みんなゴーグル着用です。
           
ゲームの後、試薬を滴下して自分のコップの水を調べると、
ピンク色に変化した人と透明なままの人に分かれ、その意味が分からず、みんな一時騒然。

 日本は先進国の中で唯一、HIV感染者数・エイズ発症者数が増加している実態があります。また、10代20代の若年層の性感染症はクラミジア感染症が最多です。また、ここ2、3年の傾向として、一時激減していた梅毒が急激に増加していることが専門家の間で危惧されています。

 この挨拶ゲームは性感染症の感染の広がりを疑似体験したものでした。この後、松本先生から性感染症とは何か、感染経路は、種類は、症状は…など詳しく説明がありました。

 また、グループで「性感染症に罹らないためにはどうすればよいか」話し合い、考えを出し合いました。生徒達からは「定期的に病院で検査する」「相手のいやがることはしない」などが多く出されていたようでした。
 松本先生からは、冒頭の「挨拶ゲーム」から、「誰とも水を交換しなければ罹らないね(=性行為はしない)」もしも将来、性行為をすることになったら、「決まったパートナーと」「必ずコンドームを使って」「お互いに検査して」行動することが大切とのアドバイスがありました。


 男子は精通があれば、女子は初経があれば性行為によって妊娠する可能性があります。同時に性感染症に感染するリスクも生じます。感染に気づかずにいると将来、男性も女性も不妊症になったり、生まれた子どもに感染させる危険性も生じます。

 今の行動が自分の未来につながっていること、本当に相手のことを思っているならば「愛している」の言葉だけで安易に行動してはいけないこと、生徒達は真剣に松本先生の言葉に耳を傾けていました。

 また、デートDV(親密な関係の人への暴力)被害にも触れました。束縛は愛情ではない、ひとりで悩まずに必ず誰かに相談することが大切であることを強調されていました。

 授業後に「いやなことはいやだとはっきり言葉で言う」「いやだと言われたときは無理強いしない」との感想も多く書かれていました。
 4月からは南中を離れる3年生、今日の授業で学んだことを心の片隅において、それぞれの夢に向かって進んで欲しいものです。