丸森日誌

日々の雑感をつれづれに・・・

夏休み後半突入!

今年の夏休みは38日間。今日から残り19日なので、半分過ぎたことになります。もう半分終わってしまったと思うと、ちょっと悲しくなりますが・・・。今年の夏は連日の猛暑に、エアコンの効いた部屋から出られない日々が続いています。そんな中、合唱部の子どもたちは午前中練習に頑張っています。また、午後からは、学校のプールに多くの子どもたちがやってきます。そういう意味では、夏休みでも子どもたちの姿が見られる毎日です。この暑さも今週までのようで、来週からは多少やわらぐようです。プールの開放も明日までなので、来週からはちょっと静かな学校になりそうです。それでも、まだまだ熱中症の心配な日々は続きます。しっかり水分をとり、体調の管理に十分気をつけてください。それでは、夏休み後半も安全に楽しくお過ごしください。

宿泊学習を振り返って

今回の宿泊学習は、県の「ふくしまっ子自然体験・交流活動等支援事業」の補助を受けて実施した。結論からいうと、この支援事業の補助なしには行えない活動であったとも言える。今回、宿泊費として一人一泊5000円の補助が出た。活動費も一人1日2000円の補助があるので、3日間で一人6000円の活動費が出たことになる。そこで、当初の計画を一部変更し、会津若松市内のホテルに2泊する計画にした。こうすることで、二日目のグループ活動を、ホテルスタート、ホテルゴールにすることができた。また、活動時間もたっぷり8時間とれた。これは、日帰りや一泊、または市内から遠い宿泊地では決してできないことだった。活動時間が長いことと、活動費の補助が出ることで、子どもたちの見学先や体験活動に余裕が生まれた。やりたい活動にじっくり時間をかけて体験したり、行きたいところへ時間に追われることなく行ったりすることができた。それから、改めて思ったことは、このようなグループでの活動に、会津若松市内はすごく適していることだ。周遊バスがあることで移動もスムーズだし、歩いても歩けない距離ではないくらい、実に見学先がまとまっている。歴史や伝統文化が豊かなことは言うまでもなく、食文化も豊富で何を食べるか迷うほどだ。そして、子どもたちの感想でも聞かれたのが、会津の人たちの優しさであった。困った時に尋ねたら、すごく親切に教えてくれたり、やさしく言葉をかけてきてくれたりと、子どもたちはとてもうれしかったようである。そういう意味で、この支援事業がねらいとしている交流活動という点でも、子どもたちは充実していたようだ。

夢先生「柴田亜衣さん」のお話を聞いて

「オリンピックに出たい」という夢はあった。しかし、幼い頃からその夢に向かってがんがん練習に取り組んだ・・・のではなかった。水泳を始めたきっかけは、水泳をやりたかった母親に連れられて入ったスイミングスクールだった。亜衣さんは「もし、母親が水泳をやりたくなかったら、きっと今の自分はいない」と言っていた。そういうこともあるのだ。子どもの運命に、何が影響しているかわからない。そうして始めた水泳の最初の目標は「進級のバッジ集め」。自分が泳げる距離が伸びていったり、泳げる種目が増えていったりすることが楽しかったに違いない。次の目標は「自己ベスト」。速く泳ぐこと。タイムを縮めること。中学時代、やっと大会にも出場するようになったが、まだまだ全国レベルではなかったそうだ。それでも、中学高校と目標を全国大会で入賞することを掲げ、それに向けて猛練習。そうして、大学時代、オリンピック出場を目標にそれを達成。金メダルを獲得。「オリンピックに出たい」という夢はもっていた。しかし、目標は、今の自分にできること、今の自分が少し努力すれば達成できること。大事なのは、その目標達成に向けて手を抜かないこと。つらくても苦しくても、今やっていることが自分の目標達成につながっているのだと思うこと。亜衣さんが南っ子に残してくれたメッセージが「あわてず、あせらず、あきらめず」。子どもたちの可能性は限りない。そのことを改めて考えさせられた。

高柴山山開きに思う

山ツツジで有名な高柴山の山頂で、山開きの安全祈願祭は行われた。高柴山の登山口はいくつかあり、それぞれの登り口から40~60分で登れる。それでも、登山道はそれなりに勾配もあり、決して楽ではない。それなのに、かなりの人数の登山客が山頂に集まった。子どもから高齢者まで年代も様々だ。そうした中で行われた安全祈願祭。高柴山は小野町と田村市にまたがるので、それぞれの関係者も参列。そんな多くの方々の思いが寄せられた山開きだった。今年のツツジは例年より早めに咲いたそうだ。そして、古木などの手入れも行ったそうで、残念ながら、ツツジの花は満開とはいかなかったが、山頂からの眺めは気持ちがいいものだった。おそらく来年は、真っ赤に咲きそろったツツジの花が見られるだろう。登山をするといつも感じるのは、登っている時はきつくて、もう二度と来ないと思うことがあっても、山頂に着き、そして、下山して数日経つと、なぜかまた登りたくなるということだ。学校教育で子どもたちに登山を経験させるところがある。小さな一歩でも、ゆっくりでも、一歩一歩進んでいけば、必ず山頂にたどり着く。途中どんなにつらくても、自分の足で進むしかない。そういう達成感を味わわせることができるのが登山だ。そして、どっぷり自然の中に身を置くことができるのもいい。

運動会に思う

あんなに晴れの日が続き、当日も間違いなく晴れの予報であったのに、当日の朝から天気は急変、一面、曇り空。今にも雨がこぼれてきそうな空だった。しかし、結果オーライ。途中、小雨に何度か降られわしたものの、昨年のような風も吹かず、気温もそこそこまで上がり、決して寒くていられないという状況ではなかった。実際、翌日曜日は太陽も顔を出した晴れだったが、風が強くて、こっちの方が寒さを感じたくらいだった。それにしても、今回の運動会を終えて、改めて、南っ子たちの素直さ、健気さを感じた。団体戦を見てそう思った。競技に使った道具を決められたところに置く。競技のルールをしっかり守る。決してずるしてごまかそうとしない。そういう姿が至る所で見られた。いや、当たり前のことかもしれないが、この当たり前のことが当たり前のようにできることを、田村市の教育では目指している。勝ち負けだけでない、運動会で大事にしたいことを、子どもたち一人一人が目指して取り組んだ運動会だった。そして、朝早くの準備から、最後の片付けまで、保護者の皆さん、地域の皆さんに協力頂いた。心から感謝である。

運動会で目指すもの

ある町がオーストラリアのある都市と友好都市を結んでいた関係で、児童引率でオーストラリアの学校を訪問したことがある。その学校は校庭がなく、体育の授業もなかった。しかし、近くの運動場で、日本の運動会のような「アスレチックフェスティバル」を行っていた。マーカーを並べてつくった手作りのトラックを使って、800m走をしていた。そのレースを見ていて驚いたことがあった。それは、20名ぐらいで走っていて、1着から3着が決まった瞬間、先生方がまだ走っている子どもたちに「はーい、おわり、おわり」と合図して途中でやめさせたのだった。びっくりした。なんという合理主義。入賞者が決まれば、もうそのレースは用済みなのだ。日本ではそんなことはありえない。全員最後まで走らせるところだ。結果第一に考えればこうなるのかもしれない。今、運動会の練習の真っ最中。子どもたちは暑い中、頑張って走ったり、演技したりしている。徒競走では、たとえ何番になろうとも、全員ゴールまで走る。それは、入賞するためだけが運動会の目的ではないからだ。運動会でめざすもの。それは、最後まで本気・全力で、あきらめずにがんばること。自分の演技も、応援も、係の仕事も、開閉会式の姿勢も、あいさつも、全てにおいて本気・全力で頑張る。その姿こそが、「かっこいい」のである。そういう「かっこいい」姿を、お家の人や地域の人に見せられるよう、全校生で取り組んでいる。

地域に思う

もう少しだなあと思っていましたが、気がつけば、30000アクセス越え。訪問いただいていた皆様に感謝。そして、今後も充実した記事を掲載していくことを目指します。さて、堂山王子神社の春季例大祭に行ってきました。まず、この神社は「国指定重要文化財」になっています。興味深いことに、この神社の入口には「鐘楼(鐘撞き堂)」があります。普通、鐘楼は寺院にあるもの。なぜ?さらには、本殿の中央の鈴が「鰐口(わにぐち)」になっています。これもお寺にあるもの。実は、この堂山王子神社は、非常に珍しい、神社と寺院の合体したような造りになっているのです。そこには歴史的な背景もあるようで。それにしても、今回の堂山王子神社の巫女舞いも、昨年度、堀越の明石神社の巫女舞いや遠山沢の三匹獅子にもお邪魔して共通して感じたことがあります。それは、この地域がこういう昔から伝わっていることを大事にして、そこに子どもたちが関わっていること。そして、こういう行事を通して、地域で子どもたちが育てられているなあと感じることです。すごくいいことだなあと、改めて思います。

自信と誇り

月曜日に新年度がスタートして5日間。まず、この5日間、全校生103名は誰一人お休みすることなく登校してきた。すばらしいことである。そして、毎日登校してくれた子どもたちと、送り出してくれた保護者の皆さんに感謝である。これで、早くも全員登校日は5日。昨年度の76日間を越えて、新記録を目指したい。このように毎日学校に来る子どもたちは、学校では異年齢集団となる。朝の集団登校から始まり、休み時間のふれあい、縦割り班での清掃、そして特設部活動などで、様々な学年と関わりながら生活している。当然、一番から体を動かし、小さい子のお世話をしてくれるのは6年生である。学校での異年齢集団を支えてくれているのが6年生。ここで、大事にしていきたいことは、この6年生の子どもたち一人一人に、6年生としての「自信」と「誇り(プライド)」を持たせることである。全職員が一丸となって、学校を支えてくれる6年生に、いろいろな場面で感謝の言葉をかけ、次なる活動への意欲付けをしていく。そうして、6年の子どもたちは、学校のため、下級生のために、役に立とうとするリーダーに育っていくのだ。

校歌に思う

学校案内に本校の校歌が紹介されているので、是非見ていただきたいです。どうでしょうか。校歌っぽくない校歌だと思いませんか。学校名が出てきません。地域の山や川の名前も出てきません。そして、一番しかありません。さらに、題名(タイトル)がついています。そのタイトルは「輝く未来」。かっこいいです。個人的にすごく気に入っています。歌詞もいいです。「新しい船をしたて 大きな夢見て 漕ぎだしてゆこう 広い世界へ 漕ぎだしてゆこう 」この歌詞の部分を歌う時、私はあるアニメのシーンを思い浮かべます。ご存じの方もいるでしょうか。かつてNHKで放送されていた「未来少年コナン」というアニメを。今はDVDでも出ています。このアニメのオープニングで、主人公の少年達が、船に乗り、海原を駆け出すシーンがあるのです。まさに、未来に向かって船を漕ぎ出す、この歌詞のイメージです。全校生でこの校歌を歌っていると、タイトルのとおり、輝く未来に向かって進んでいこうという元気な気持ちになります。いよいよ6日から、全校生103人で新しい未来に向かって、新しい船出です。

出会いと別れ

この時期に、いつも思うのは、教員という職業は、出会いと別れが宿命的な職業だということ。4月に、たくさんの子どもたちや先生方と出会い、そうして一年が過ぎれば、また多くの子どもたちや先生方とお別れをする。毎年毎年その繰り返し。だからこそ、大事にしたいのは、その出会いや別れが当たり前ではないということ。これは、「運命」。ちょっと違えば、出会うことがなかったかもしれない。だから、この運命的な出会いを大切にして、共に過ごせる日々を大事にしたいと思う。