丸森日誌

夢先生「柴田亜衣さん」のお話を聞いて

「オリンピックに出たい」という夢はあった。しかし、幼い頃からその夢に向かってがんがん練習に取り組んだ・・・のではなかった。水泳を始めたきっかけは、水泳をやりたかった母親に連れられて入ったスイミングスクールだった。亜衣さんは「もし、母親が水泳をやりたくなかったら、きっと今の自分はいない」と言っていた。そういうこともあるのだ。子どもの運命に、何が影響しているかわからない。そうして始めた水泳の最初の目標は「進級のバッジ集め」。自分が泳げる距離が伸びていったり、泳げる種目が増えていったりすることが楽しかったに違いない。次の目標は「自己ベスト」。速く泳ぐこと。タイムを縮めること。中学時代、やっと大会にも出場するようになったが、まだまだ全国レベルではなかったそうだ。それでも、中学高校と目標を全国大会で入賞することを掲げ、それに向けて猛練習。そうして、大学時代、オリンピック出場を目標にそれを達成。金メダルを獲得。「オリンピックに出たい」という夢はもっていた。しかし、目標は、今の自分にできること、今の自分が少し努力すれば達成できること。大事なのは、その目標達成に向けて手を抜かないこと。つらくても苦しくても、今やっていることが自分の目標達成につながっているのだと思うこと。亜衣さんが南っ子に残してくれたメッセージが「あわてず、あせらず、あきらめず」。子どもたちの可能性は限りない。そのことを改めて考えさせられた。