丸森日誌

高柴山山開きに思う

山ツツジで有名な高柴山の山頂で、山開きの安全祈願祭は行われた。高柴山の登山口はいくつかあり、それぞれの登り口から40~60分で登れる。それでも、登山道はそれなりに勾配もあり、決して楽ではない。それなのに、かなりの人数の登山客が山頂に集まった。子どもから高齢者まで年代も様々だ。そうした中で行われた安全祈願祭。高柴山は小野町と田村市にまたがるので、それぞれの関係者も参列。そんな多くの方々の思いが寄せられた山開きだった。今年のツツジは例年より早めに咲いたそうだ。そして、古木などの手入れも行ったそうで、残念ながら、ツツジの花は満開とはいかなかったが、山頂からの眺めは気持ちがいいものだった。おそらく来年は、真っ赤に咲きそろったツツジの花が見られるだろう。登山をするといつも感じるのは、登っている時はきつくて、もう二度と来ないと思うことがあっても、山頂に着き、そして、下山して数日経つと、なぜかまた登りたくなるということだ。学校教育で子どもたちに登山を経験させるところがある。小さな一歩でも、ゆっくりでも、一歩一歩進んでいけば、必ず山頂にたどり着く。途中どんなにつらくても、自分の足で進むしかない。そういう達成感を味わわせることができるのが登山だ。そして、どっぷり自然の中に身を置くことができるのもいい。