丸森日誌

日々の雑感をつれづれに・・・

人としての最高の喜びは・・・

私たち人間には欲がある。だから、日々、ああしたい、こうしたい、ああなりたい、こうなりたい、あれがほしい、これがほしい・・・と、その欲を満たすために心惑わせながら生きている。しかし、生きていると、自分の思うようにはいかないことがかなり多いことに気付く。多いどころか、ほとんどが自分の思うようにいかないのではないかと思う。。それもそのはず、この地球上には72億人もの人間がひしめき合い、生きている。その全ての人のそれぞれの欲がその人の思うようにかなうはずがないのである。だから、自分の欲や願いがかなうことはほとんどなく、私たちは思っていない、願っていないような状況で生きている。それが当然であり、それが当たり前であり、それがみんなに当てはまる事実なのだ。それなのに、私たちの周りには、自分の思うとおりにならないことに腹を立てたり、文句を言ったりして、自分の思うことを無理に通そうとする人がいる。自分が不幸なのは他の人のせいであり、もっと自分のためにしてほしいという要求をする。しかし、自分のために、周りにああしてほしい、こうしてほしいと求めてばかりいる限り、その人は人としての最高の喜びは味わえないように思う。(続く)

人間の究極の幸せとは

日本理化学工業という会社がある。チョークなどを製造している会社である。その会社の基本理念に「人間の究極の4つ幸せ」がある。それは、①愛されること ②ほめられること ③人の役に立つこと ④人に必要とされること である。これは創業者が、ある禅寺のお坊さんから聞いた話だそうだ。そして、この4つの幸せは、「働くこと」で得られるという。一生懸命働くことで、周りの人に認められ、愛され、ほめられ、役に立って、必要とさせる。学校でもそうだ。先日、6年生を送る会が行われた。6年生の子どもたちは、この一年、学校のため、下級生のために一生懸命取り組んできた。そのことに対して、下級生達は心から感謝している。きっとあの会を通して、6年生の子どもたちは幸せを感じていたに違いない。そして、あの会を企画運営した5年生の子どもたちも、自分たちが一生懸命準備した会で、喜んでくれる6年生の姿を見て、きっと幸せを感じていたに違いない。そして、自分たちがこれからもっともっと頑張っていこうと気持ちを新たにしたことだろう。

全員登校日

学校をお休みする場合、風邪や発熱などの病気による欠席、お家の都合でお休みする事故欠、そしてインフルエンザなどの病気による出席停止などがある。出席停止は欠席扱いにはならない。しかし、学校に登校していない(できない)という点では、他の欠席と同じである。本校の児童は98名である。この98名が、一人も休むことなく、全員登校した日を「全員登校日」としてカウントしている。4月7日から今日までで、この全員登校日は「64日間」になった。今日も全員登校した。授業日は、今日で181日あった。およそ3日に1日は98名全員が登校していることになる。これは、すばらしいことだと自負している。本校の児童は、本当に休まない。毎日、学校にきちんと登校してくる。これは、感謝の何物でも無い。なぜなら、私たち教師は、子どもたちが学校に来てくれるから、授業ができ、指導ができるからだ。学校に来てくれないことには、何も始まらない。だから、子どもたちに感謝。そして、毎日当たり前のように学校に子どもを送り出してくれる保護者の皆さんにも。

その場になってわかること

入学説明会で、来年度入学する園児たちを、今の1年生たちがお世話した。Aくんは、担当の女の子が描いた絵を「上手だね」とほめて、その子を喜ばせた。Bくんは、なかなか描けない男の子に、自分がお絵かき帳に描いた絵を見せてあげて、最後まで寄り添った。Cさんは二人の子を担当し、時間中あちらこちらと忙しそうに駆け回った。他の子どもたちもみな同じようにやさしく接してあげていた。きっと園児たちは、お世話してもらってうれしかった、楽しかった思い出をもって、4月に入学してくるに違いない。そして、1年生の子どもたちも、今回お世話をしたことで、来年2年生になる自覚や、今まで自分がお世話してもらう立場だったことを振り返るにちがいない。そういうことは、やはり、その場になって初めてわかることなのだ。だから、体験させることは大事なのだ。最初からうまくできなくてもいい。うまくできるかどうかより、その場に立つ経験こそを大事にしたい。

親は子の鑑

2日続けて、入園説明会、入学説明会と開催した。どちらにも共通していたのは、保護者の皆さんが、学校からの説明をきちんと聞いていたということである。当たり前のことのように思う方もいるかと思うが、巷にはこういう説明会に参加された保護者の方が、隣の人と私語をしながら聞いているところもあるという。しかし、本校・本園ではそういう保護者の方は一人もいなかった。みなさん、説明中はお話などせずに、こちらの話を聞いてくださった。ありがたい話である。そして、幼稚園でも小学校でも、それぞれ役員さんを決めた。その時も、それぞれ進んで快く引き受けてくださった。これもまたありがたい話である。親は子の鑑という。こういう保護者の方々に育てられている子どもたちである。みな、明るく元気で、そして素直である。4月に入学・入園してくるのが楽しみになった。