丸森日誌

2015年3月の記事一覧

人としての最高の喜びは・・・その2

かつて、手話通訳などテレビで活躍し、その後、ステージパフォーマーとして講演会を行うことをしていた丸山浩路さんという方がおられた。その方が話されていたことである。「身体に障がいをもたれている方の中には、自分が不自由な生活をしているのは、周りのサポートが足りないからだ、と言う人がいる。実際にそうなのかもしれない。しかし、そうやって、何々が足りない、もっと何々してくれ、と周りに要求ばかりしている限り、その人は幸せにはなれない。そして、人としての最高の喜びを知らないまま、死ぬことになる。人は、身体に障がいを持っていようが、健康であろうが、子どもでも、大人でも、若者でも、お年寄りでも、どんな人でも、自分が誰かの役に立っているということ、自分の存在が他の人の喜びにつながっていること、それを感じることが人としての最高の喜びなのである・・・」自分がいることで、自分が何かをすることで、誰かが喜んでくれる。自分が生きていることで、誰かの助けになる。それこそが、人が人として生きていける力なのかもしれない。

人としての最高の喜びは・・・

私たち人間には欲がある。だから、日々、ああしたい、こうしたい、ああなりたい、こうなりたい、あれがほしい、これがほしい・・・と、その欲を満たすために心惑わせながら生きている。しかし、生きていると、自分の思うようにはいかないことがかなり多いことに気付く。多いどころか、ほとんどが自分の思うようにいかないのではないかと思う。。それもそのはず、この地球上には72億人もの人間がひしめき合い、生きている。その全ての人のそれぞれの欲がその人の思うようにかなうはずがないのである。だから、自分の欲や願いがかなうことはほとんどなく、私たちは思っていない、願っていないような状況で生きている。それが当然であり、それが当たり前であり、それがみんなに当てはまる事実なのだ。それなのに、私たちの周りには、自分の思うとおりにならないことに腹を立てたり、文句を言ったりして、自分の思うことを無理に通そうとする人がいる。自分が不幸なのは他の人のせいであり、もっと自分のためにしてほしいという要求をする。しかし、自分のために、周りにああしてほしい、こうしてほしいと求めてばかりいる限り、その人は人としての最高の喜びは味わえないように思う。(続く)

人間の究極の幸せとは

日本理化学工業という会社がある。チョークなどを製造している会社である。その会社の基本理念に「人間の究極の4つ幸せ」がある。それは、①愛されること ②ほめられること ③人の役に立つこと ④人に必要とされること である。これは創業者が、ある禅寺のお坊さんから聞いた話だそうだ。そして、この4つの幸せは、「働くこと」で得られるという。一生懸命働くことで、周りの人に認められ、愛され、ほめられ、役に立って、必要とさせる。学校でもそうだ。先日、6年生を送る会が行われた。6年生の子どもたちは、この一年、学校のため、下級生のために一生懸命取り組んできた。そのことに対して、下級生達は心から感謝している。きっとあの会を通して、6年生の子どもたちは幸せを感じていたに違いない。そして、あの会を企画運営した5年生の子どもたちも、自分たちが一生懸命準備した会で、喜んでくれる6年生の姿を見て、きっと幸せを感じていたに違いない。そして、自分たちがこれからもっともっと頑張っていこうと気持ちを新たにしたことだろう。