美山小学校 校章
 

昭和39年12月  今泉五郎氏 考案
校章に込められた思い
 美山というのは三つの山という意味にとらえるのでなく、あくまで新しい校章には自然環境の美しい里という表現にしたい。美山の地区を美しく象徴するものはやはり第一に移ヶ岳である。この山が地区の生活の母体であり、その山ふところに抱かれて生まれ、そしてその山すそに土と化していく人生ではないだろうか。
 中でも、この山が一番美しいのは冬の姿である。鉛色の空にけわしい頂を神々しいまでに写しているその山姿にこよなく美しさの極限を感じるのである。
 朝日に輝き、夕日に映え、厳冬の山は樹氷がカラカラと音を立てて鳴るきびしい中に、愛情がこもる、ちょうど寝つきの悪い子どもをあやす玩具のように-。
 この姿を図案の中心に、このモダンな校舎に似合うものにしたいと考えた。

~今泉氏による図案説明文より。(一部句読点を追加)~

校章が表すもの