昔、相原(東京都町田市相原)で養蚕業が盛んだったことを証明する石です。八十八夜近く(2016年の八十八夜は、5月1日)になるとこの石の色が緑色に変化します。その色を見て孵化させる準備に入ったそうです。勿論、石の色が変わるのではなく石についた苔の色が変化したようです。日本全国に蚕種石は多く存在しますが、今は子供を授かる意味に変化し、信仰の対象になっているところが少なくありません。
蚕種石(こだねいし)の事・・・。
2016年4月7日 09時38分を掲載しました。この神社には、田村市指定の有形民俗文化財に指定されている11面の算額が奉納されていたり、同じく有形民俗文化財に指定されている絵馬「馬籍の図」2面が奉納されています。全職員で研修にも行きました。
そして、これらの他、神社境内には、この神社のお堂をつくる切っ掛けとなった奇石「蚕種子石」があります。この石は、養蚕の仕事が始まる時期になるとその表面に蚕の卵のような模様が浮き出るということでした。養蚕豊饒の願いを込めて、人々がこの石をお参りしたのだと思われます。
この蚕種子は、このようなものです。(再度写真を掲載します。右の写真は、
石に刻まれた文字がわかりやすいようPC上でなぞりました。)
しかし、残念なことに、この「蚕種石」、元あった場所を移動したため、浮き出るはずの
模様が浮き出なくなってしまったということでした。(環境に大きく影響するようです。)
そして、4月6日の入学式においでいただいた民生委員の 三浦一郎 様が、持参され
見せてくださったのが下の写真の石です。【右は、本物の蚕の卵(蚕種)】
石の表面に蚕の卵のような黒い丸い粒が見えます。先週の土曜日に雨が降り、その後石の表面に浮き出てきたということでした。日渡神社の「蚕種石」も本来このようなものだったということでした。
この蚕種石は、全国各地に存在するようです。
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東京都町田市相原町の「蚕種石」に関するホームページには、以下のような記載が
あります。