令和元年度後期始業式~台風19号による被害がなかった中で~
大きな爪痕を残した台風19号。明けて15日(火)朝、行われました。
式の中では、以下のお話をいたしました。
「皆さん、おはようございます。今回の台風で尊い命を落とされた被害者の皆様に衷心より哀悼の意を表するとともに、被災された皆様へ深くお見舞い申し上げます。
さて、台風19号の猛威にさらされた三連休でしたが、本日より「後期」の始まりです。
始業式に際し、二つお話しします。
最初は、ある調査からのお話です。
あるホテルに勤務する太り気味の部屋掃除係の人々を、10人ずつの二つのグループに分けます。片方のグループの10人には、「部屋の掃除はスポーツをした時と同等の負荷が体にかかり、客室を掃除するだけで痩せる効果があること」を伝えます。もう一つのグループには何も伝えません。結果はどうなったでしょうか?考えてみてください。
結果は、「スポーツ効果」を伝えたグループのほぼ全員が、それまでの生活を変えることなく、三週間後には減量に成功しました。一方、もう一つのグループには、一人として何の変化も見られませんでした。何を言いたいか?
何かをするときに、その効果を意識化することで結果が得られることです。先の例でいえば、「減量」という効果を、「普通に仕事をすれば得られる」と意識化し、実行することで、成功につながるということです。
次は、「幸せは自分の心が決める。」という言葉です。同じ光景や状況であっても、自分の心次第で幸せにも不幸せにもなるのです。
人はとても弱い動物で、自分の思い通りにならないと人を責めたり、人のせいにします。例えば、三年生。受験勉強を頑張っても思うような成績を得られないとき、親や、先生の教え方や、学校を責めますか?一・二年生。部活動で自分の技術が上達しないときに、顧問の先生やコーチや学校を責めますか?こう考えてくると、「誰かが、何かが自分を嫌な気分にしたのではなく、誰かや何かに自分が嫌と思っていただけなんだ」ということがわかります。そしてその「イライラの原因が自分ならば、その自分を切り替えれば良いだけ」のことで、それはいつでもその気にさえなれば変えられます。
自分の思い通りにならないことに、真摯に向き合ってその解決に向かうことこそ、自分の成長につながるのです。そこで、物事を常に前向きに考えられる人になってください。心の持ち方ひとつで幸せにも不幸せにもなるのです。
「何事にも真剣に取り組むことができる」皆さんなら、さらにより良い南中を作ってくれるはずです。週末には、「飛翔祭」が待っています。学年学級・部活動での団結、南中生七十名の心意気を発信する大舞台です。飛翔祭をはじめとしたこれからの皆さんのさらなる活躍に期待を込めて、お話を終わります。」
本校の場合は、台風19号による大きな被害は見られませんでした。後期がスタートしましたが、19日(土)には、飛翔祭が行われます。