夢・愛・自立~Dreams come true!~
心の中に住む鬼は…
2月に入りました。今年の節分は2月3日。暦の上では4日から春が始まります。校舎の掲示物も2月の時節に合うものになりました。
【視聴覚室前】
節分には「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまき、寒さと厄災を追い払います。しかし、「私たちの心にある煩悩(ぼんのう)こそが『鬼』である」という仏教の教えにならえば、「鬼は内、福は外」とも言えるかもしれません。
浄土真宗を開いた親鸞(しんらん)は「自分は『鬼』のような、みにくい心を持った人間だ」として、「欲も多く、怒り、腹立ち、そねみ、ねたみの心ばかりが絶え間なく起こる。まさに命が終わろうとするそのときまで、とどまり消えることはない」と言っています。
確かにそうかもしれません。今、人気を集めている漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」がそれを表しているのではないでしょうか。鬼に家族を殺された主人公の少年が、鬼となった妹を人間に戻すため奮闘する物語です。主人公の前に、敵として次々と立ちはだかる鬼たち。もとの姿はすべて人間です。
心の中から『鬼』を追い払おうとするのではなく、『鬼のような心』が自分の中にあるんだと受け入れて、その鬼が牙や角を出さないようにコントロールできる自分になっていくことが大切なのでしょう。あなたの心にはどんな鬼が住んでいそうですか?節分をきっかけに、その存在に目を向け、鎮める努力をしていきたいですね。
【図書室前】