夢・愛・自立~Dreams come true!~

3年生の思春期保健教室がありました

「性感染症の予防方法について知ろう」
福島県の10代の人工妊娠中絶率は全国で19位(平25)です。
全国3位(平15ごろ)だったころから、性教育が進んだ結果かなり低下しました。それでも全年代を通しての順位は全国7位です。今後も性に関する問題は福島県の大きな健康課題のひとつといえます。
本校でも田村市の事業として今回、3,4校時の保健で開催しました。昨年度に引き続き、講師に助産師の松本美津子先生(郡山市・写真左)をお招きし、性感染症とはどのような病気なのか、その種類や感染源、感染経路についてお聞きしました。

 生徒達は、初めに「水交換ゲーム」で、自分が気づかないうちに性感染症に感染したり、感染させたりすることを疑似体験しました。



生徒達は、感染に気づかないまま放置すると将来、男性も女性も不妊症や母子感染の危険性が高まることを知りました。
 その上で「性感染症にかからないためにはどうすればよいか」についてグループで話し合い、発表しました。
 恥ずかしがって生徒達は意見を出さないのでは…という思いはよい意味で見事に裏切られ、具体的な意見が多く出されました。



 雑誌やマンガ、ネット上にあふれる様々な性情報の不確かさ、出会い系サイトの危険性、デートDV、安易な性行為による性感染症や、女性の体だけに起こる望まない妊娠…。
女性も男性も、お互いの体を知ることの大切さなど、生徒達にとって深く考えさせられる講義となったようでした。

 松本先生の「お互いの気持ちを言葉で伝えあうこと」の大切さや、「今の自分を大切にすることは、将来の自分を大切にすることにつながる」という言葉が胸に響きました。
 進路選択、卒業が近づく生徒達は、この時間を通して”これからの人生を生きる上での大切なこと”を学んでくれるたのでは、と思います。