夏の思い出(五七五)作品続き
先日お伝えした、夏休み中の思い出を五七五で表現する作品が、1、3年生とも掲示されましたので、いくつか紹介します。
(1年生)
消しゴムが どんどんなくなる 夏休み
夏休みの宿題の中には様々なコンクール作品の制作があります。一生懸命制作に取り組む内に、授業がない夏休みなのに消しゴムがどんどん減っていることに気づいたんですね。
夏の夜 稲の葉光る 蛍かな
家の前の川で、田んぼの稲がピカピカと蛍で光っている様子が目に浮かぶようです。蛍の会話を覗いているようで、とてもきれいな句ですね。
星空を 見上げた空に 流れ星
花火をやり終えて、綺麗な夜空を眺めていたら流れ星がスーッと流れる様子が見えたそうです。しかも普段より長めでUFOかもしれないと思ったそうです。
縁側で みんなで聞いている 虫の声
お盆休みの夜に、祖父の家の縁側で聞いた虫の音に感動したとのこと。きっと綺麗な音で家族で感動したのでしょう。楽しい会話とともに蚊取り線香の香りも香ってきそうですね。
親戚が みんな集まり バーベキュー
今年は久しぶりに実家に親戚が集まったという生徒がたくさんいました。久しぶりの再会に話を弾ませながらにぎやかに食べるバーベキューは一段と美味しいでしょうね。
え、マジで? こんな宿題 聞いてない
夏休みの宿題を終えたと油断したところに、友人からの初耳情報。自分が見落としていたのか、冷や汗がタラリと焦る様子が伝わってきます。
(3年生)
夏の雨 降って輝く 虹の空
雨上がりの虹は、パーッと気分を楽しくしてくれます。ましてや、雨が止んだ後ならなおさらですね。
夕暮れの 部屋に鳴り響く 蝉の声
夕方部屋で勉強していると、いろいろな蝉の声が聞こえてきてとても賑やかで夏を感じたとのこと。勉強の合間、ちょっと休憩したときに聞こえてくる音に癒され、また黙々と学習に取り組む姿が浮かんできます。
走ったら 学んで歌って また学ぶ
駅伝、合唱、両方の部に所属する3年生は、朝、駅伝練習で走り、昼まで教室で勉強し、午後からは合唱の練習、家に帰ったら夏期講習への参加ととても忙しかったようです。部活動と受験を両立しようと頑張った姿がわかる句です。
手持ち花火 打ち上げ花火の 音きいて
友だちと一緒に手持ち花火をしていたら、遠くから打ち上げ花火の音が聞こえてきた。「ドン。」という空に響く大きな音を聞いて、遠くでも誰かが花火を楽しんでいることを感じたことでしょう。
スイカ割り 先に割られて 出番なし
スイカ割りの順番待ちの間に先に割られてしまったのとのこと。しかし、スイカ割りは、人が迷ってあちらやこちらを叩く姿を見ているだけでも楽しかったとのこと。夏らしい一面ですね。
以上、2回に分けて生徒たちの夏の思い出を紹介しました。残念ながら今回も全員分は紹介できませんでしたが、1年生はユニークな作品が多く、3年生は勉強に関係する思い出が多かったです。生徒一人一人の作品に夏らしいイベントが感じられ、いい夏を過ごしたんだなと思いました。作品ありがとう。