夢・愛・自立~Dreams come true!~

ハート 思春期保健教室(3年)

本日3校時目に、3年生を対象として思春期保健教室を実施しました。

講師は、助産師の松本美津子先生です。

性感染症予防とデートDV」をテーマにお話しいただきました。

初めに性感染症のお話がありました。性感染症の中には症状が出ないものもあり、気づかない内に感染が広まってしまう危険性があります。その中でも「梅毒」は、女性が感染したまま治療せずに出産すると子どもに影響が出る可能性があるとの説明でした。さらに、講義後にインターネットで調べると、梅毒初期状態に対する薬はありますが、末期状態に対する薬はなく、恐ろしい病気につながる可能性もあるようです。そういった意味でも「もしかして…」と思ったら、すぐにパートナーと一緒に受診をすることが大切です。そして、性感染症を防ぐためには、正しい予防法を確実に実行することが大切です。講義ではその方法も説明されました。

次にDV(ドメスティックバイオレンス)のお話がありました。DVとは親密な関係の人に対する心や体への暴力です。結婚等していない段階でのDVは「デートDV」と呼ばれます。ある調査によれば、女性の6人に1人、男性の12人に1人がデートDVの経験があるそうです。DVは身体的、精神的、性的、経済的、デジタル的な暴力により、加害者の勝手な価値観を被害者に押し付けるものであり、力で支配しようとする考え方です。次第に上下関係ができ、主従のような関係になってしまう、人権を無視した犯罪です。

そうしたり、そうされたりしないための大切な考え方は、「対等・平等」を尊重する考え方、「自分らしさ」を大切にする考え方、「尊重・共感」の考え方、「自己決定」の考え方が大切です。例えば、性的に触れ合うことに関しても相手の性的同意が必要です。「嫌と言っていないから同意してる」と考えるのではなく、「同意」以外は、すべて「同意しない」と考えます。根本的には相手の人権を尊重する考え方が重要です。また、被害者は自分から言い出すことが難しいので、周りの人が勇気をもって声をかけ、サポートすることが大切です。

知識は自分を助ける力になります。自分自身はもちろん、友人に相談されたときに正しく答えられるように、しっかりと理解しなくてはなりません。とても内容が濃い講義でしたが、生徒たちは真剣な顔で話を聴いていました。まさに思春期の生徒たちに必要な大切なお話をいただきました。松本様、ありがとうございました。