給食豆知識⑬(4の1の給食の様子)
2021年9月14日 14時30分すっぱいもの・苦いものが食べられるようになるわけ
以前、すっぱいものは腐っているもので、苦いものは毒と感じるのは本能だとお話ししましたが、なぜ食べられるようになると思いますか?それは、学習するからです。事例を3つ挙げてみます。
①1964年の東京オリンピックの食堂でのエピソードです。食堂でおいしそうに「梅干し・のり・納豆」を食べる日本人選手を見て、外国人選手は「なぜ、日本人は黒い紙や腐ったものを食べているんだ?」と思ったそうです。
➁ドイツやイギリスは「ジャガイモ」が主食ですが、ジャガイモが普及するまで(食べ物だと認識されるまで)には大変長い時間がかかったそうです。以前お話したように、ジャガイモの芽や緑色になった皮には、「ソラニン」という毒があります。科学的知識の乏しかった何百年も前では、食中毒の原因となる食べ物を食べろと言われても、みんなが敬遠するのは当たり前ですね。
➂日本人が「梅干し・のり・ピーマン・納豆」などを食べられるようになるのは、一緒に食事をする家族が美味しそうに食べているのを見て、食べられるものだと認識するようになるからです。
次回のテーマは、「子どもの好き嫌いをなくすには」です。
4の1の給食の様子(写真を撮りに行くのが遅くなってしまい、食べ終わりそうなお子さんもいました。)