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10月8日

今日は令和3年度前期の終業式の日でした。オンラインで校長室から終業式を行いました。終業式に伴う私からの生徒への話は次の通りです。

『こんにちは、今日で前期が終了です。96日間の登校でした。この前期を振り返り、皆さんが一番記憶に残っている印象的なこと、もの、人は何でしょうか。また、自分はどんなところがこの前期で成長したでしょうか。そして、何ができるようになったでしょうか。
 1年生にとっては、中学校ではじめて、5段階評価の通知表をもらうことになります。通知表の数字を見て喜んだり、がっかりしたり、色々とあると思いますが、これで終わりではありません。全員、誰でもそうですが大事なのは、この半年の自分を振り返り、次の半年をどうするかを考えていくことです。
 来週には鳴神祭があります。今のままなら順調にできそうな状況です。準備は間に合っていますか。学年、学級全員で考えて、協力して作り上げる学年発表はとても大切です。いいものが出来上がることを期待しています。
 特に、3年生の皆さん、中学校最後の鳴神祭です。中学時代の最高の楽しい思い出となることを願っています。最高の思い出にするためにはそれぞれの思い、鳴神祭に込める気持ちが大事だと思います。
 2年生の皆さんは、来年に向けての準備の期間でもあります。今年の準備をしながら、来年、自分たちの鳴神祭をどういうものにするかについても今から考えながら取り組んでください。
 1年生の皆さん、初めての鳴神祭に取り組んでいますが、分からないことばかりだと思います。2・3年の先輩方をよく見て大切な経験をしてください。
 さて、先日、ノーベル物理学賞を日本人の「真鍋淑郎(まなべしゅくろう)」博士が受賞しました。二酸化炭素が増えると地球温暖化が進み、様々な環境変化が起こることについて研究し、今現在、その通りになってきていることが、評価されての受賞です。その真鍋博士がこれまで研究を続けてこられたのは「好奇心」からといっていました。これは大事なことです。
 「好奇心」って一体何でしょうか。簡単に言えば「あれは何だ?」と疑問を持ち「知りたい」「やってみたい」と思うことです。生徒の皆さんも毎日の生活の中で早く自分の「~したい」を見つけて、その実現に向けて努力をしてみてください。自分の「~したい」があれば努力が苦痛でなくなり、頑張ることができます。3D言葉、「だって」「でも」「どうせ私なんか」という言葉を使っていつまでも逃げていてはいけません。校長先生はこれに「どうでもいい(関係ない)」をプラスして4D言葉と呼んでいます。
 自分が生きていて「どうでもいいこと」なんか存在しません。「竈門炭次郎(かまどたんじろう)」も「栗花落カナヲ」に「世の中どうでもいいことなんかないと思うよ。」と言っています。やはり自分は「~したい」が必要です。そうすればやる気・意欲が出て多少大変でも頑張れます。自分の「~したい」はそんなに難しいことではありません。自分のすぐそばにあります。例えば、3年生は「自分の行きたい高校に合格したい。」、1・2年生だったら、次の「部活動の大会で勝ちたい」でしょうか。
 残りの半年、その「~したい」が実現できることを、そして、見つけられることを願っています。』