丸森日誌
学ぶ楽しさ
前回の「親の思いを知る」話の中で、「新しいことを学ぶことが楽しいようだ」と書いているお家があった。他にも、「学校で勉強したことを、帰ってくると楽しそうに話してくれた。」と書いているお家も多く見られた。これらは、まさに子どもたちが「学ぶ楽しさを味わっている」ことだと思った。学ぶ楽しさとは、知らないことを知った時の喜びである。わからなかったことがわかった時、できないことができた時の喜びである。私たち人間は、そうやって学ぶ喜びを味わうことができるから、一生学ぶのである。学ぶという行為は、子どもたちだけのことではない。大人になってからも、学ぶことはできる。どんなに年をとろうとも学ぶことはできるのだ。ご高齢のジャーナリストむのたけじ氏は、著書「詞集たいまつ」の中で、こう述べている。「人は学ぶ生き物である。学ぶことは生きること。生きることは学ぶこと。学ぶことをやめれば、生きることをやめることである。」・・・なんとも厳しいお言葉ではあるが、やはりそうなんだなあと思う。学ぶことは、机に座って本を開くことだけではない。レストランに入って、おいしい料理を口にした時、それがどうしておいしいのかを知ることだって学ぶことである。釣りをしていて、どんなえさなら釣れるのか、あれこれ試すことだって学ぶことである。そして、私たち大人が、目の前の子どもの言動から学ぶことだってあるのだ。
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