丸森日誌

「おめでとう」「ありがとうございます」

前期終業式の後、表彰があった。それぞれのコンクール等の表彰が行われ、最後に市陸上大会の表彰があり、入賞した6年生たちが賞状を受け取った。校長先生が読み上げて、本人に「おめでとう」と声をかけて賞状を渡した。すると、6年生の子どもたちはみな「ありがとうございます」としっかりと返事を返しながら賞状を受け取ったのだった。ここまでしっかりと声を出して賞状をもらう姿は下級生の中にはいなかった。しかし、6年生はその場にいた全員に聞こえる声で、「ありがとうございます」とあいさつを返しながら賞状をもらっていた。すごくいいなあと思った。式が終わった後、担任にそのことを尋ねると、やはり終業式前にきちんと事前指導していたのだった。やはり、子どもたちは指導されていないことはできない。それも、ただ「そうしなさい」では、子どもはできない。どうしてそうするのか、なぜそうするのがよいのか、そのところを指導しなければ、できないのだ。「おめでとう」と言われたら、「ありがとうございます」ときちんと返すことは、当たり前のことではある。でも、それを表彰という場でも、当たり前のようにできることは、やはりすばらしい。このことは、その場にいた下級生達にとって、とてもいいお手本でもあった。次の表彰では、6年生のように賞状をもらう下級生がふえるに違いない。