丸森日誌

わたしの仕事でない仕事

学校とは限らないことではあるが、職場には「わたしの仕事」と「わたしの仕事でない仕事」の2種類が存在する。先日、急遽陸上大会用のゼッケンを50枚作成することになった。白布を注文し、アイロンプリントで文字を作成し、布を裁ち、縁をミシンで縫い、最後に文字をプリントして完成。これらの作業は、全て誰がやると決まっていない「わたしの仕事でない仕事」であった。本校では、ゼッケン作りが決まった時から、誰とはなしに作業を進めて、2日間で既製品のようなゼッケンを作り上げた。みな、それぞれ本来やるべき「わたしの仕事」が当然ある。その上で、このような「わたしの仕事でない仕事」を快く引き受けて取り組んで頂けることに感謝である。他にも、資源物回収で使用したブルーシートを干して、きれいに片付けてくれる人がいる。連日の雨で荒れた校庭を整地してくれる人もいる。風が強くて倒れやすくなったアサガオのプランターを、ひもで倒れないように固定してくれる人がいる。校舎前の花壇の草が伸びてくると、きれいに除草してくれる人がいる・・・。もし、一人一人が「わたしの仕事」以外はやらなかったら、きっと職場はぎくしゃくとした働きにくいところになるだろう。「わたしの仕事でない仕事」に気づいた人が、進んでやってくれるから、職場にあふれるいろいろなことが、スムーズに回り出し、結果、働きがいのある、働きやすい職場になるのかもしれない。そのような職場で働けることを本当に幸せだと思った。