丸森日誌

ボディ・イメージを育てよう!

今の子どもたちは、「ボディ・イメージ」が十分に発達していないといいます。ボディ・イメージとは「体の実感」のことです。具体的には次のようなことです。①自分の体の輪郭がわかる。②自分の体のサイズがわかる。③自分の体の傾きがわかる。④自分の体の力の入れ具合や抜き加減がわかる。⑤自分の体の伸ばし加減や曲げ加減がわかる。これらボディ・イメージが未発達だから、それが原因で次のようなことが起きます。周囲の人との距離感がつかめず、ぶつかりやすくなる。そのことで、不器用・雑・荒っぽいといわれる。自分の姿勢の傾き具合がわからず、姿勢がくずれやすい。そのことで、態度が悪い・やる気がないとみなされてしまう。力の入れ具合が分からないことから、他者への接触に鈍感で、逆に他者からの接触に敏感になる。そのことで、やった、やられたのトラブルが起きる。学校生活の中でも、このようなトラブルは、よく見かけます。その場合、行動面を指導するだけでは、なかなか解決しない要因の一つが、このボディ・イメージの未発達だと考えられます。子どもたち自身のボディ・イメージが育ち、発達するにつれ、そのようなトラブルは少なくなります。それには、日頃の生活の中で、体全体を使った活動やちょっとしたぶつかりあう経験を通して、加減を学んでいくしかありません。