丸森日誌

本物のすばらしさ

3月11日の福島民報朝刊に、「ふくしま新生へ挑戦」と題したメッセージが掲載されていた。その中で、震災から立ち上がり、福島県民は新たな挑戦をしていることや、その確かな成果が生まれていることが書かれていた。そこには、たくさんの苦労があり、ものすごく努力し続けていることだと察する。本当に頭が下がる思いである。特に、原発事故による影響、その後の風評被害は、なかなか簡単には解決できないことであった。それでも、震災から5年を経て、いろいろな面で変化が見られるようになった。記事にも、コメの全袋検査で基準値を下回ったことや県産野菜等の海外での輸入規制解除、魚介類の試験操業の拡大、そして、福島県産の日本酒の鑑評会における最高ランク評価獲得など、未来に向けた明るい期待が紹介されていた。そして、その後に続く言葉を読んで、ぐっと胸に迫る物を感じた。「福島県産は本物だ。世界で最も厳しいレベルの検査を経て出荷される。安全は折り紙付き、味は極上、品質は一流。世界ブランドとして堂々と売り込み、風評を払拭しよう。」そうなのだ。私たち福島県では、うそ、偽りのない、正真正銘、「本物」をつくっているのだ。微塵もごまかしなどない。安全で、安心して口にできる、そして、美味しいものなのだ。これが「本物のすばらしさ」だ。本物には力がある。きっと世界中の人に理解してもらえる、そう信じている。