丸森日誌

好きな言葉

私が子どもの頃、我が家には「名言・格言カレンダー」なるものがあり、そこにいろいろな人の名言・格言がのっていました。その中から、家族一人一人が、自分の好きなお気に入りの言葉を選んでいました。前回紹介しました「施して報いを願わず、受けと恩を忘れず」の言葉は、私の両親の好きな言葉でした。私の兄が好きな言葉は「人生二度なし」。これは、哲学者、森信三の言葉。妹の好きな言葉が「笑顔は人生の花」。今、思うことは、それぞれの家族が、自分の好きな言葉のように生きているなあということ。両親は、周りの人からいろいろと頼りにされ、相談を受けることが多く、それらを嫌な顔一つせず応対していました。兄は、中学から始めた剣道をずっと続け、まさに剣の道一筋に生きています。妹は、言葉のとおり、いつも笑顔で楽しそうに周りの人に接し、周りの人も笑顔にさせています。では、私はと言うと、好きな言葉は「いまやらねば、いつできる。わしがやらねば、だれがやる」。これは、彫刻家の平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)の言葉。今やれることに、今やれる力を惜しむことなく注ぐ。自分がやれることには、人任せにすることなく、精一杯取り組む。そのように生きていきたいと、常に思っています。