丸森日誌

学習発表会を振り返って その2

6年生は、ある意味、5年生の劇とは真逆のものに挑戦した。それは、ストーリーから台詞、役、衣装などなど、全てオールオリジナル、全部手作りの創作劇である。基本コンセプトは、社会科で学習した日本の歴史。その中で、いろいろな歴史上の人物が登場し、ある部分は史実に基づき、ある部分は全くの空想、ノンフィクションの展開で構成されていた。ちゃんと時代劇の定番、悪代官と越後屋も登場し、「おぬしも悪よのう」の決めぜりふも出た。そこに、歴代の正義の味方、遠山の金さん、銭形平次、暴れん坊将軍、そして水戸のご老公まで出てくるのだから、それもそれぞれのお決まりの曲にのって登場とあれば、予行と違って、年齢層の高いお客さんがどっとわくのは当然である。しかし、これが単なるおふざけかと言うとそうではない。その後は、太平洋戦争、原爆にもふれ、最後は、人類の長い歴史は、その時代時代で争い事、いくさ、戦争が繰り返させてきたこと。だからこそ、大事なのは平和、相手を思いやることだと締めくくっている。およそ30分にも及ぶ大作の創作劇であった。これに費やしたエネルギーはいかばかりかと思う。そして、この劇を創り上げるのに、6年生の子どもたちが実に嬉々として取り組んでいた様子が忘れられない。まさに、自分たちの手による、自分たちしかできない、自分たちの発表を本気・全力100%で行い、見ている人を楽しませることをとことん追究した内容だった。