丸森日誌

「はい」に込める思い(その2)

6年生が6年生として、学校の中に存在する一番の理由は、下級生に手本を示すこと。下級生に手本を示せない6年生は、6年生としての責任を果たせていない。6年生は、その覚悟を持って、下級生の前に立たなければならない。本校の6年生21名は、この一年間、常にそのことを自覚し、そして、そのように行動してきた。立派な6年生である。その6年生が、最後の最後に下級生のために手本を示す場が、卒業式である。その中で、堂々と胸をはって歩き、しっかりと礼をしたり歌ったりすることこそが、下級生のためである。そして、そこで最後に聞かせる「はい」の返事は、その場にいるどの下級生達も決して真似できないような返事でなければならない。下級生に、(ああ、あんな返事なら、僕の方が上手に言える)などと思わせてはいけない。(なんて、すばらしい返事なんだ、あんな返事を私も言えるようになりたい)そう思わせてこそ、6年生の卒業式における「はい」の返事の姿だと思っている。(続く)