丸森日誌
脚下照顧
6年生の体験教室でお世話になったお寺の玄関口に書かれていたのが「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」の文字。意味は、「自分の足元を照らして、自分を顧みる」。わかりやすく言うと、脱いだ靴に自分の心の有様が現れるということ。脱ぎっぱなしのばらばらの靴は、自分の心も落ち着きをなくし、乱れている。だから、脱いだ靴をそろえることで、自分の心もそろえる。学校での生活の中でも、同じような意味で「乱れた机は心の乱れ」という状態がある。子ども達は、教室を移動する時、自分の席を立つ時、机の上をきれいにして、きちんと椅子を閉まっていく。しかし、机の上に物が出しっぱなし、椅子もしまっていないような状態は、その時のその子の心が落ちつかず乱れているからである。考えてみると、私たちの心は目に見えないのだけれど、実は言葉遣いやしぐさ、行動など目に見える形で現れるのである。
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