丸森日誌

田村っ子のルール10に思う

昨日は、田村市の立志式が行われた。その要項の裏に「田村っ子のルール10」が掲載されていた。これは「あいさつをしよう」「うそはつかない」「はきものをそろえよう」などの10個の生活のルールである。私の郷里会津若松にも「あいづっこ宣言」なるものがある。こちらは、日新館の什の教えの現代版のようなもので「人をいたわります」「がまんをします」「夢に向かってがんばります」など六つの宣言が書かれてあり、最後に「ならぬことはならぬものです」と結んでいる。田村っ子もあいづっこも、どちらも似ているのだが、あいづっこは、どちらかというと精神的な面が多く、田村っ子は、具体的な行動面を示しているように思う。そして、田村っ子のルール10には、次のような文が書かれている。「あたりまえのことをあたりまえに思ってあたりまえに行動する」。私は個人的にこの部分が気に入っている。田村っ子のルール10は、ルールではあるが、それを破ったりしなかったりした時のペナルティーはない。しかし、自分が人として生きていく上で、よりよく生きていくためには、このルールを守らないよりは守ったほうがいい。そして、なぜ、そうするのかというと、それは、そうすることが「人として生きていく上であたりまえのことだから」。やりたくないからしない、ではないのだ。そうすることがあたりまえのことだからやるのである。だからこそ、この田村っ子のルール10は、学校だけで教えるものではなく、家庭、地域一緒になって、教えていかなければならないのである。