移中の出来事

朝会~震災からまもなく5年~

教頭先生から、震災からの教訓について次のようなお話しがありました。

3月11日で、震災から5年が経過します。あまり思い出したくない出来事ですが、震災で感じたこと、学んだことは忘れないでください。あの時、皆さんは何を感じましたか?

私は当時勤めていた学校が避難所となり、避難してきた方々と過ごす中で、「当たり前の生活の有り難み」を感じました。皆さんは、当たり前のように、生まれ育った地元の学校で幼い頃からの友だちと机を並べて学習ができます。今では外で思いきり体を動かして部活動ができます。おなかいっぱいご飯を食べて、毎日お風呂に入れて、あたたかいベッドで眠ることができます。「当たり前の生活」を大切に、そして周りの人への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

また、震災当時、「福島県出身」「福島県産」という言葉にとても敏感な時期がありました。報道などを通して、同じ日本の中で差別されることの悲しさを間接的に感じた人もいたのではないでしょうか。皆さんは普段の学校生活で、少しでも気が合わない友人がいると、悪口を言ったり、仲間はずれにしたり、嫌がらせをしたり、自分から避けたり、していませんか?同じ人間同士で差別や見下す「いじめ」は絶対にあってはならないことです。相手の気持ちを第一に、歩み寄る努力をしましょう。

今年は3月11日に卒業式を迎えます。
42名全員で、厳粛であたたかい卒業式を作り上げましょう。