都路中学校の活動記録を掲載します。どうぞご覧ください。

「ヤングアメリカンズ都路小・中学校」を開催しました

 10月16日(火)、2回目の「ヤングアメリカンズ都路小・中学校」を開催しました。ヤングアメリカンズ(YA)は、音楽を通じた教育と公演を2本柱とする米国の非営利団体です。ロサンゼルスの近郊コロナという町に拠点を置き、世界各地から集まる10代後半から20代のキャストと呼ばれる若者、約300名で構成されています。YAのキャストになるためには、オーディションに合格する必要があります。オーディションには毎年世界各地から約4,000名が挑戦しますが、そのうち入団を許されるのは100名強に過ぎません。入団が許されるとYAカレッジに入り、歌とダンスの膨大なレパートリーを覚え込むだけでなく、発達心理学、教育学、教授法などの教育メソッドも勉強します。研修後半には、麻薬中毒患者の更生施設、少年院や孤児院など、厳しい環境に置かれている子どもたちとの教育実習にも取り組みます。この研修期間を経て初めて彼らは、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本などのツアーのオーディションを受ける資格を手にするのです。

 YA東北ツアーは、多くの企業・団体の支援を得て、東日本大震災が発生した2011年6月に立ち上がりました。2017年までにYAを開催した学校は延べ302校、YAに出会った子どもたちや先生方は延べ31,734名となっています。YAのミュージック・アウトリーチと呼ばれるワークショップは、学校やコミュニティを訪れ、小・中・高校生たちと一緒に、わずか1~3日間で約1時間の歌とダンスのショーを創り上げる教育プログラムです。また、世界共通言語である音楽や英語を通して、数十~数百名の子どもたちが共に学び、お互いの強みを尊重し、自分の可能性を発揮するプログラムとなっています。

 「YA都路小・中学校」には、都路小5・6年生と都路中全校生及び教職員が合わせて90名参加しました。訪れたYAのキャストは38名です。「来年もYAを都路中で開催してほしい。」という子どもたちのメッセージが、今年のワークショップ開催につながったのです。そして、開催したい理由を子どもたちに聞くと、「あの感動は毎年味わいたいものだから。」との言葉が返ってきます。そのように子どもたちを突き動かす「感動」とは、どのようなものなのでしょうか。外国人と話したり、一緒に歌やダンスを練習して披露したりすることだけではない何かがあると、YAに参加する度に思います。ぜひご覧いただいて、その「感動」を共有できれば幸いです。

 今年もYAで培った力が、子どもたちのこれからの生活や人生に活かされることを願ってやみません。