瀬川っ子 頑張っています!

虫眼鏡 校長の自由研究⑦(古室神社と王寺神社)

 門鹿地区には、「古室神社」と「王子神社」が、同じ場所に並んで建っています。
これが、「古室神社」です。

 社の正面には、見事な彫刻がなされています。ここは、安産を祈願する神社ということです。色鮮やかな布で作られた枕が奉納されているのが分かります。安産祈願に来た方がここから枕を借りて行き、無事出産後は、新たな枕を奉納するということです。社の中の天井には、絵が描かれており、また、母親が赤子にお乳をあげる様子を描いた絵馬なども奉納されていました。

 
 隣には、王子神社の社が建っています。

 この王子神社には、算額が奉納されており、社の隣には、田村市教育委員会が建てた算額についての説明看板がありました。

 この看板によると、ここに奉納されている算額は、平成17年4月18日に田村市指定民俗文化財となっています。以下、書かれている内容をまとめて記載します。
・ここに奉納されている算額は天保10年(1839年)夏の奉納で船引町内では一番古い物である。
・奉納者は、門鹿村(現 田村市船引町門鹿)の箭内清融である。
・箭内清融は、佐久間庸軒の父である佐久間質の門人であった。
・佐久間質の門下に入ったのは、天保6年(1835年)12月8日。
・箭内の算額の奉納は入門後3年目であり、門人の中でも優れた存在であった。
・箭内清融は、同じ年に東和町の木幡山辨財天神社にも算額を奉納。
・東和町の算額には、「天保10年春」とあることから、王子神社の算額と対をなす物と考えられる。
 
 残念ながら、王子神社の算額は、写真に撮ることはできませんでしたが、興味のある方は、検索サイトで「王子神社 算額」と検索してみてください。画像を紹介しているページがあります。また、2つの神社の境内には、大倉神社と同じく神楽殿が建っています。
 
 参道には、ホトトギスという美しい花も咲いていました。(名前を面川さんに教えていただきました。)