瀬川っ子 頑張っています!

花丸 冬休み後全校集会

 1月10日(火)、業間の時間を使って全校集会を行いました。2017年、全校での顔あわせです。 校長からは、N高等学校3年のSさんの作文を元に「夢をもって、頑張ろう!」「人の役に立てる人になろう!」という話しをしました。

 ↓ 2017年 全校朝会 校長の話

 

2017年、平成29年 新年明けましておめでとうございます。

 2017年は、6年生は中学生になる年、5年生から1年生は、それぞれ一つずつ学年が上がる年です。今まで知らなかった人と出会ったり、今まで経験したことが無いことを経験したりする事でしょう。今年は、酉年です。鳥のように大きく飛躍する年にしてほしいと思います。皆さんの心も、体も、頭も、ぐーんと成長する事を願っています。 さて、新年にあたり一つの作文を紹介します。

  「夢に向かって」 N高等学校3年   SR

 間もなく3月11日がやってくる。早いもので、あれから6年が経つのだ。東日本大震災―もう二度と経験したくない災害だ。「家に帰れるの?家族は無事なの?」当時、小学6年生だった私は、自分なりに、できる限りのことを考えた。家に帰り、家族が無事なことにほっとしたけれど、日中も一人でいるのが怖くて、兄や祖父母のそばをはなれなかった。夜も余震が続くため緊急時に備えてみんなで並んで眠った。怖かったが家族がいることで安心した。家族の大切さを痛感した。私は、小さいころからあまり学校が好きではなく、できれば休みたいと思う子どもだった。学校が嫌いなわけではないが、家にいるほうが好きだった。しかし、学校にいけない日が続いたため、さすがに学校に行きたいと思うようになった。友達や先生に会いたいと思った。毎日練習していた卒業式はどうなるのだろう。といった気持ちも出てきた。自分でも不思議だった。地域の施設で「卒業を祝う会」を行うと分かった時は、本当にうれしかった。原発事故で避難していた友達もいたために、全員揃うことはなかったが、久しぶりの再会にみんな笑顔だった。東日本大震災のせいで、ゆっくり卒業を祝う時間は無くなってしまったが、あの混乱の中で「卒業を祝う会」という形にして、私たちの卒業という節目を祝ってくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいだった。

 人間は恵まれているときは、気づかないことが多いものだと初めて知った。大きな災害で気づかされるなんて皮肉なものである。家族は、心の支えであり、どれだけ大切なのかを実感した。また、学校は、自分に目標を持たせてくれる場所であり成長できる場所なんだと気づかせてくれた。

 あれから、6年。原発事故の影響で、活動の制限は多少あったが、中学校生活を楽しく過ごすことができた。そして、それなりの挫折も味わった。

 今、自分の進路を決めていかなければならない時期になり、私は、人の役に立つ仕事をしたいと思うようになった。人と関わりながら、何か人の役に立つ仕事はないかと考えるようになった。その中の最有力候補として私の心の中に浮かんだのが「教師」である。自分でも不思議だが、好きでなかったはずの学校を働く場所として選んでいた。当たり前に学校に行くことができていたら考えなかったかも知れない。東日本大震災の時に行きたくても行けなかった学校の存在、学校という場所の大切さがわかったからである。友達がいて、先生がいて、同じようだけれど、違っている毎日。様々な人が集う場所だから、いろいろな事が経験できる。自分に目標と刺激を与えてくれる大事な場所が学校なのである。 まだ、漠然とであるが、教師を目指して進みだした私は、夢を達成できるようにと自分なりに頑張っている。決して優等生ではなかった、学校嫌いの私だったからこそ、伝えていけることがあるのではないかと考えている。もし、夢が実現したならば、東日本大震災を通して学んだ自然災害の恐ろしさとそれに伴って知ることができた人の温かみや家族の大切さ、友達や学校の存在、楽しさなども伝えていきたいと思う。勉強は大変だが、そんな気持ちを持てたことが、頑張るエネルギーになっているのだと思う。あの日、味わった恐怖と不安は、今、将来の夢をかなえる力へと変わったのだ。(震災当時当時、T小学校6年)

  
 Sさんは、今、「人の役に立つ仕事に就きたい。」「人の役に立つ人間になりたい。」ということで、「教師」になることを夢として頑張っています。夢を持つことが頑張るエネルギーになっていると言っています。私は、この作文を読んで、Sさんは素晴らしい人だなと思いました。Sさんを応援したいなと思いました。皆さんもSさんのように、将来人の役に立つ人間になれるよう夢をしっかり持って頑張ってほしいと思います。これで、
話をおわります。



 その後、明日から始まるフッ化物洗口について養護教諭から子供達に説明がありました。フッ化物洗口の目的、そして、これは、それぞれお家の方のお考えで実施する子、実施しない子がいると言うことなどです。 詳しい実施方法については、各学級でそれぞれの担任から説明し実施していきます。