総合的な学習・教育研究

会議・研修 調べよう都路の産業 ~「お蚕様との3週間の物語」

都路には、全国でも数が少なくなった養蚕の稚蚕飼育所があります。そこで、4年生が蚕のことを調べることになりました。
分けていただいた17頭の蚕との3週間の生活は、子どもたちの地域を見る目を深く、広くするとともに、生き物の「命」についても深く考える授業となりました。
すずらん集会での4年生の創作劇「お蚕様との3週間の物語」を4年生が作った台本、写真と共にご覧ください。


ナレーター:
都路小学校の4年生とお蚕様の物語です。
今泉せいじさんのしょうかいで 蚕にくわしい 鈴木みさこ先生に来てもらいました。

今泉さん:
「たまたま、華に かいこにくわしい鈴木みさこ先生が来ているんだ。ぜひ4年生に紹介したいと思って来ました。」

4年:
「こんにちは!」
「かいこかいこかいこ~」
「はやく見たい!」
「わくわく どきどき」

ナレーター:
「4年生はみさこ先生にいろいろと教えてもらいました。」
「そして、サプライズな できごとが おこりました。」
みさこ先生:
今日はみなさんに、17頭のかいこをプレゼントします。

4年:
「イェーーーーーイ!!」
「やった!ヒャッホー!」
「うれしいな」
「育てられるかな~」
みさこ先生:
いのちを そだてるのにはせきにんを持って育ててください。
4年生全員:
「はーーーい★」

蚕:
「桑の葉ちょうだい」
「むしゃむしゃ」
「しんせんな葉がほしいな」
「どうかくださいお願いします~」

ナレーター:
「4年生は毎日毎日 蚕のお世話をしました。」

「蚕たちは すくすくと育ちました。」
今泉さん:
「そだったかい~??おー元気だ元気だ。すごいな」

蚕:
「カラカラになってるよ~」
「はやく葉っぱちょうだい」
「葉っぱ食べてるから さわらないで~」
「みんな見ないでよ~見過ぎだよ」
4年:
「そうじはどうすればいいのかな?」
「かわいいけど ぷにぷにして気持ち悪い・・・」
「でも見た目はかわいいよ。」
「そうかな?」

みさこ先生:
「かりかりになったくわの葉やふんなどはひりょうにできますよ。」
ナレーター:
「4年生は交代で家に持ち帰り育てました。」
「お家の人は、「きゃー」と言って気持ち悪がられてしまいました。」


「そんな事言わないで」
「ぼくたちは絹糸をだすんだぞ」
「人間の役に立つんだ!しめいがある!」
「そろそろ まゆになりたいな」

今泉さん:
「まゆになったかな?きょうは糸取りするか?」
みさこ先生:
「そうですね。そろそろ糸をとってもいいかしらね」

「まゆの周りの毛をとりましょう」
子どもたち
「なんかかわいそう」
「しくしく」
「やだー」
「見たいな」

今泉さん:
「泣いてくれるなんて、優しい子達だね~」

蚕たち:
「なんかあついぞ」
「いよいよ絹糸になるのか」
「ぼくたちの糸を大事に使ってね」
「成虫になりたかったね。」
ナレーター:
「こうして4年生の育てた17頭の蚕たちは、絹糸となりました。」
「とった絹糸はお守りにしました。」

発表後には、劇中の内容を「お蚕様クイズ」として全校生に出題しました。

また、感想も発表してくれました。

これまで、知らなかった都路での養蚕のこと、蚕のこと、生き物の命のこと、様々な学びを得ることができました。
ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。