お知らせ

学校 全力投球3S!「Study」

 学校がスタートし、子どもたちは授業に集中しています。3・4年生(複式)は1校時は国語です。4年生は、「一つの花」。授業の後半、3・4生を集めて、担任が「一つの花」の読み聞かせを行いました。教室には、教科書に出てくる本がたくさんありますが、「一つの花」の絵本のまえがきを紹介します。
 『食べるものが不足していた戦争のはげしかったころのことです。ゆみ子はいつもおなかをすかしていました。最初におぼえたのゆみ子のことばは「一つだけちょうだい」でした。おとうさんが戦争に行く日。見送りのプラットホームで、またゆみ子の「一つだけちょうだい」がはじまったのです。おかあさんがあやしても「一つだけ…。一つだけ…。」といってなきやみません。その時、おとうさんはホームのはしに咲いているコスモスの花を見つけます。』 絵本では、「ゆみ。さあ一つだけあげよう。一つだけのお花。だいじにするんだよう…。」 10年後、ゆみ子の小さな家は、コスモスの花でいっぱいにつつまれています。
 ●どんな理由があっても,戦争は許されないものである。この作品は,戦争という大きな流れの中で生きた人々の,悲しみや愛情を描いた作品である。幼いゆみ子はひもじさから,「一つだけ」という言葉を最初に覚えてしまった。自分の分を削って与えても,満足に食べさせてやれない母の悲しみ,幼い娘の最初に覚えた言葉が「一つだけ」ということに対する父親の悲しみが描かれている。父親がゆみ子に渡した「一つの花」には,美しい花を尊ぶ人間らしい心をもって育っていってほしいという父親の願いがこめられている。戦争への憎しみや平和への願いとともに,家族の愛情と人間の真実の強さがこの作品の主題である。
 戦後70年、ご家庭でも、戦争と平和について考えてみませんか。