日誌

初めてのブラインドケイブ

3月6日(月)、1年生は今年度行ってきた福祉学習の一環として、あぶくま洞において「ブラインドケイブ」を体験しました。「ブラインドケイブ」とは、マナーを守りながら暗闇の洞穴を体験することにより、自然保護を学ぶとともに、暗闇に不必要な恐怖心を抱くことなく視覚障がい者の世界を体験するものです。この体験によって視覚障がい者と目の見える晴眼者(せいがんしゃ)が共生する社会を実現することを目的としています。

この取り組みは、日本洞穴探検協会が中心となって運営を行うもので、本日は講師として、全盲のマラソンランナー高澤節子氏と歩行の補助をしている山崎ひとみ氏が本校においでくださいました。

生徒たちは、まずバスであぶくま洞に向かい、洞内で高澤氏、山崎氏らと一緒に10分間の暗闇を体験しました。道内の照明を消しての体験でしたが、生徒たちは日常で真っ暗な世界を体験することがないため、男女ともに「うわー」「きゃー」という声を上げていました。

暗闇体験の後、生徒たちは学校に戻り、高澤氏の話を聞きました。高澤氏は昨日行われた東京マラソンで山崎氏とともに10.7kmを走り、完走したそうです。話のはじめに東京マラソンでいただいたメダルを見せてくださいました。そのあと、自分自身は全盲であるが前向きに生きていること、3頭目の盲導犬ヴェーラが自分のことをよく理解して助けてくれること、生徒たちもヴェーラに負けずしっかりと生きてほしいことなどについて話してくださいました。

生徒たちは、高澤氏と盲導犬ヴェーラの様子を見た時点から真剣なまなざしとなり、しっかりと話を聞いていました。

本物に出会うことが生徒たちにとって一番の学びになることを実感できた学習となりました。

【真っ暗闇のあぶくま洞内】

【学校に戻って】