日誌

2017年5月の記事一覧

電池を作りました(3年理科の授業より)

  

 3年生の理科の授業では,イオンの学習を行っています。先日は,電解質の水溶液と2種類の金属板を使って電流を取り出す実験を行いました。この実験を通して,生徒は電池の原理とともに,物質の持つ化学エネルギーが電気エネルギーに変換されることを学びました。現在の私たちの生活に欠かせない電気エネルギーは化学エネルギーから取り出されるものも多く,生徒たちは電気エネルギーの大切さについて考え直す機会ともなったようです。


先駆けの地における再生可能エネルギー教育推進事業

 福島県教育委員会より,今年度の「先駆けの地における再生可能エネルギー教育推進事業」の推進校に本校が指定を受けました。この事業は,福島県が目指す循環型社会の形成に向けて,子どもたちの再生可能エネルギーと資源の利用に関する意識の醸成を図り,先駆けの地の県民として主体的に行動する態度や資質,能力を育むことを目的としています。

 現在,世界の人口は70億人をこえ,その一人あたりのエネルギー消費量は大きく増加しています。そして今後も世界のエネルギー需要はさらに増加することが予想されています。その一方で,これまで多く利用されてきた石炭や天然ガス,石油などの化石燃料の確認埋蔵量を見ると,あと50~100年程度で枯渇する可能性があるとも言われています。こうしたことから,近年になってシェールガスやメタンハイドレートなどの新たなエネルギー資源が発見・開発され始まったり,太陽光や風力などの再生可能エネルギーの実用化に向けた取り組みが本格化されたりしています。本校のある滝根町においても滝根小白井風力発電施設があり,校庭からも風力発電のたくさんの風車を遠くに眺めることができます。

 学校教育においては,これからのエネルギー利用について子どもたちの興味・関心を高めるとともに,エネルギー利用の現状や問題点,さらには新たなエネルギー資源と再生可能エネルギーの利用について学んで持続可能な社会を目指す取り組みを子どもたち一人ひとりが考える取り組みが重要となってきます。そこで本校では,「私たちの暮らしを支えるエネルギーの現状と身近なエネルギーの移り変わりを学び,持続可能な社会を目指す取り組みを考えよう。」というテーマのもと,この事業に取り組むこととしました。
 本校は,地元に滝根・小白井風力発電施設があるだけでなく,となりの三春町には福島県環境創造センターもあり,身近に再生可能エネルギーについて学ぶことができます。今年度,そうした施設見学も行いながら3年生を中心に学習を深め,1・2年生にもその成果を報告していきたいと思います。今後の取り組みや学習の成果等について,保護者や地域の皆様にもホームページで随時,お伝えしていく予定です。ぜひ,ご覧ください。