瀬川っ子 頑張っています!

花丸 河童の詫び状(こんなお話です。)

 民話教室で広沢先生にお話してもらった「かっぱの詫び状」は、こんなお話です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 カッパの詫び状

 
瀬川出張所(瀬川小学校の近くです。)の近くに、昔、このあたりの庄屋様だったお宅がありました。そこには、馬場(馬の練習をする場所)があって、ある時、三春の殿様がやって来て馬の「けいこ」をしていました。けいこが終わって、家来が、移川(うつしがわ)の浅瀬で馬を洗っていると、川に住んでいるカッパが、いたずらをして馬のしっぽを引っ張ったものですから、馬は、驚いて暴れました。

 家来は、カッパを捕まえてしばり上げました。すると、カッパは、「もうしないので許してくれ。」と頼みました。しかし、これまでも、何度もいたずらしては捕まり、そのたびに謝ってもまた同じ事を繰り返すので、口約束では信用できないという事で、「もうしません」という詫び状をカッパに書かせたそうです。移川には、そのカッパの詫び状を載せたといわれる大石(平で真ん中がくぼんでいる)が、水面ぎりぎりのところにありましたが、河川工事の際に取り払われ、今は、その姿はありません。このお話は、「新舘馬橋の河童石」と言って、新舘の七不思議の一つとされています。

※移川は、以前は、新舘神社裏を曲がって深く渦を巻いていたということです。


5