瀬川っ子 頑張っています!

花丸 開始から半年、進化するドングリコーナー

 本校の本年度の重点目標は、「学力の向上」「自己有用感の育成」「体力・運動能力の向上」です。
この中の 自己有用感とは・・・・
  「自分の属する集団の中で、自分がどれだけ大切な存在であるかということを自分自身で認識すること」です。自己有用感は自分に自信を高め、安易に問題行動に走ることを抑止したり、危険なものに近づくことを抑制したりする働きをもちます。

① 他者の存在を前提として自分の存在価値を感じること

② 誰かの役に立ちたいという成就感

③ 誰かに必要とされているという満足感

奉仕活動や他者との交流体験を通して、他者を好意的に受けとめたり、他者との絆や社会とのつながりを感じとったりする中で「自己有用感」は獲得されていきます。
 
 こうした自己有用感の育成のため、本校では様々な体験活動や教育活動を実施しています。しかし、夏休み前の児童アンケートの結果、「自分には良いところがない。」と言った回答が意外と多く、あまり成果が上がっていないのではないかという話し合いが職員間で持たれました。そして、その解決策の一つとして上がってきた具体的なアクションの一つが「ドングリコーナー」の設置でした。子供達は、学年を問わず、親切にしてもらったこと、相手の良いところをドングリをかたどったカードに書き、児童昇降口にあるドングリの木に貼っていきました。

 夏休み後から行われるようになったこの活動は、間もなく半年を迎えます。この実践を通して、子どもたち同士の些細なトラブルは数を減らし、また、相手の良いところを見つけようという意識が強くなった様に思います。しかし、こうした物は得てしてマンネリ化に陥りやすい傾向があります。時期を逸することなく「てこ入れ」をしていかないと継続できません。これまでも、担任外の教職員が輪番で子供達の書いたカードをお昼の放送で流したり、ドングリ替え歌コーナーなどを設け楽しみながら活動をすすめてきました。そして、一週間前から教頭先生のアイディアで始まったのが「ドングリ俳句に挑戦しよう。」コーナーです。
 募集からわずか1週間、こんなにたくさんの作品が提出されました。
  
今日は、お昼の放送の時間に、嬉しくなった教頭先生が全部紹介してしまいました。
  
 (ドングリ俳句に挑戦しよう・・・)一人で何枚も書いた子もいます。
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○ 「どんぐりで 人のよいとこ 見つけたよ」
○ 「いいところ みつけてあげる やさしい子」
○ 「どんぐりで 君のいいとこ 見つけたよ」
○ 「どんぐりで いつもいいとこ 見つけてる」
○ 「どんぐりを 見つけた人は やさしいね」
○ 「どんぐりで いいとこ書いて いい気持ち」
○ 「どんぐりは やさしさあふれて 増えていく」
○ 「どんぐりの カードを書けば いい気持ち」
○ 「よいところ 見つけてあげて 声かける」
○ 「○○くん  元気があって 足速い」
○ 「食器持ち 戸をあけられなくても 自動(児童)ドア」
※ 解説 4,5年生担任の先生の投稿です。給食当番で食器を持って教室の戸を開けら
れない時、中にいたSさんとMさんは、様子を察して、さっと戸を開けてくれるそうです。
○ 「うれしいな どんぐりもらえて さいこうだ 」
○ 「どんぐりを 見つけて書いて ほめられた」
○ 「優しさは ドングリの木で みつけたよ」
○ 「○○さん いつも元気で あかるいね」
○ 「○○さん 字は濃いけれど ていねいだ」
○ 「どんぐりは 田村ルールの ひとつだよ」
 ※ 解説 子供達が大切にしている「田村っ子ルール10」の一つに「あいてのいいところを見つけよう」と言うのがあります
○ 「○○くん いつも元気な 2年生」
○ 「○○さん 良いとこ たくさん 見つけてる」
○ 「ほめられて お礼に書いて いい気持ち」
○ 「どんぐりを 書いてもらって うれしいな」
○ 「○○さん 相談のって(のってくれて) ありがとう」
○ 「どんぐりは 書けば書くほど おもしろい」
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 どんぐり俳句(季語がないので俳句とは言えません。その点は、しっかり指導します。)とドングリカードを並行して行っていきます。来週の放送は、Y先生です。